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ジャズ喫茶ロストアンドファウンド3
(Jazz Coffee Lost and Found)


神奈川県川崎市麻生区白山のグリーンタウンにあるジャズ喫茶ロストアンドファウンド、最寄りの新百合ヶ丘駅からは若干遠い、住宅街の中にあるジャズ喫茶ですが、くつろぎながら、いいジャズを聴かせてくれます。ジャズが好きで、多摩の丘陵地と団地の風景に郷愁を覚える私は、通ってしまうのでした。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド訪問11回目

 6月下旬、新百合ヶ丘白山にあるジャズ喫茶ロストアンドファウンドへ行きました。途中、昭和音楽大学の前を通って行きます。最近、”いきものがかり”という3人組のポップスグループの存在を知りました。そのボーカルの女性が、昭和音楽大学短期大学部の出身ということです。NHK朝の連続テレビ小説ゲゲゲの女房の主題歌を、耳にタコができる程毎日聴かされて覚えてしまいました。

 このいきものがかりは大分前から有名になっていたらしいのですが、日本のヒットチャートはもちろんのこと、芸能、スポーツと無縁の生活を送っている私は、全然知りませんでした。そしてこの3人組は、神奈川県の海老名出身で、同市と厚木を中心に活動していたようです。出身高校はそれぞれ厚木高校と海老名高校。学区で、1番と2番の高校です。頭脳も明晰なようで、天は二物を与えるようです。ちなみに、私は本物の生き物係で、環境省が最も絶滅に近いと指定している生き物の飼育などもしています。

昭和音楽大学

 そして、昭和音大を通り過ぎて、リリエンベルグという洋菓子屋でお菓子の発送などをしました。しかし、私自身は一度もここのお菓子を食べていないので、味が分かりません。ロストアンドファウンドへ来るたび、買おうと思うものの、自分で食べるには考え込んでしまうので、贈答用にしています。しかし、このお店は中に入ってみると、とんでもない数のお客が次から次へと入ってきます。そして高価なお菓子やケーキ、中には特注のものまで、買って行きます。デフレと無縁のオーディオ業界のようで、他の業界も見習わなければならないと思いました。

 と前置きが長くなりましたが、ロストアンドファウンドへ行きました。中へ入ると、GAZEUSE/GONGというレコードがかかっていました。私はジャケットを見るまで、てっきりCDがかかっているものと思っていました。

liliyen berg リリエンベルグ

 この日、中高域は静かというか大人しい感触でした。ロストアンドファウンドでは新しい境地を目指すため、ドライバーとミッドバスの交換、改造に取り組んでいるようです。何しろ4wayなので、調整の内容と組み合わせが、無限大に近いくらいありそうな気がします。この日はバスドラムの音やドラムソロの音が凄すぎて、久々に大音量で音楽を聴くことができました。

 私は今まで、ジャズとフュージョン、ジャズロック、プログレッシブロックの違いが分からなくて、すべてジャズだと思って聴いていたのですが、この日かかっていたレコードやCDは、すべてプログレに分類されるソースだったそうです。言われなきゃ気づかないものです。やはり、知識の無いものは認識できないという真理は、私にも当てはまっていました。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド


(2010年07月04日)

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド訪問12回目




 7月上旬、ジャズ喫茶ロストアンドファウンドへ行きました。店主はレコードやCDごとに、2台のプリアンプのつまみを回していました。このつまみによって音楽の表情が変わってしまうのに驚きました。トーンコントロールなら分かるのですが、JC-2のつまみはゲインコントロールとボリューム、セレクターのつまみしかないと思ったのですが。



 この日は、リクライニングチェアに座った後に、少々眠ってしまいました。ジャズを聴くのにも体力と集中力が必要です。だいぶ体力が落ち、疲れやすくなったようです。

 ジャズとは幅の広い音楽です。仙台の定禅寺ジャズフェスティバルでも、ジャズの名を冠しながら、どう見てもハードロックとかメタルとか、日本太鼓の集団も、ライヴを繰り広げているのですが、あまり固定していないようです。私は、ジャズ喫茶で音楽が流れていれば、大概はジャズだと思ってしまうので問題ありません。

 ということで、この日は3時間ほど、ジャズを楽しんで、店を後にしました。



 ここで、ジャズではなさそうでいて、私個人がこれはジャズにもしたいと思っているアルバムを。

The Bad Plus/THESE ARE THE VISTAS
RADIOHEAD/KID A

 The Bad Plusはジャズの売り場で売っているので、由緒正しいジャズなんでしょうが、このアルバムはジャズらしくないジャズで、とてもメロディアスかつロックな感触が新鮮でした。この後のThe Bad Plusのアルバムも聴き続けています。テクノ調まではよかったのですが、最近アルバムはどうも女性のボーカルが入っていたりして、私はついていけなくなりました。

 続いてADIOHEAD/KID A。言わずと知れたロックの名盤で、Radiohead好きの知人から言わせると、「トム・ヨークが壊れちゃった。」そうです。全編打ち込み系の音楽ですが、自己主張とカオスと破滅的な曲調は、50〜60年代以降のジャズに通じるものがあるのではないかと思っています。




(2010年07月13日)

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド訪問13回目

 12月下旬、年末にロストファウンドへ行きました。ミストレス店主のブログを拝見し、ジャズ喫茶ロストアンドファウンドが閉店すると知り、年末年始の機会に、なんとしても訪問して、耳と脳に音を刻みこんでおかねばと思っていました。まさか閉店するとは。青天の霹靂とはこのことです。花の命とジャズ喫茶の命は短いのが現代の理なのでしょうか。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド(Jazz & Coffee Lost and Found)

 最初は、ギターソロ、ボーカル曲などを聴きました。以前私が来たときから、ドライバーやウーハーなど大幅に変更されていたため、音も全く変わってしまったのではないかと予想していました。しかし、玉アンプが金田式アンプに変わろうと、私には記憶しているロストアンドファウンドの音に聞こえました。

 変わらぬよう維持するため、向上させるため、大変な試行錯誤と努力をされたのだと思います。

 店主から、電源環境が非常に悪くなってしまったと聞きました。巨大なノイズカットトランスと、ACからDCを作り、さらにACに変換する電源システムも見えました。アンプもつまるところは、100Vもしくは200V 60Hzの交流を、音楽の交流信号に変換するわけですから、電源の質はかなり重要なのだと思います。

 私には、十分のように聴こえます。しかし、毎日音を聴いて、調整を重ねる完璧主義の店主にとって大変な事態だったようです。

 アンプは金田式DCパワーアンプに変わっていました。天板を開けていただき、中を見せてもらったところ、とても美しい回路でした。私はアンプの回路は解りません。しかし、素人の私が見ても、その中身の素子や配線は整然と並び、とても美しい回路でした。この回路を見ただけで、美しい音もスピーカーから出てくるだろうと、確信を抱きます。外装も、俗にハイエンドと呼ばれる超高額な舶来モノの製品のアンプのようなゴージャスさ?はありませんが、非常にストイックで、まるでレーシングカーのような機能美を外観から感じました。青い発光ダイオードの電源灯の上には、小さな「Lost and Found」のロゴがありました。

 女性ボーカル曲がかかると、ホーンスピーカーとは思えない美しい声がきけて嬉しくなりました。ジャズ喫茶の多くはホーン型のスピーカーを使っていますが、ボーカルの再生は、ホーンスピーカーにとって、難しいのではないかと常々思っていました。

 カウンター席に座り、そして座り心地の素晴らしく良いリクライニングチェアに座って、この日、4時間以上ジャズを楽しみました。70〜80年以降の電子音がふんだんに含まれるジャズが、とても気持ちよく鳴っていたと思いました。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド(Jazz & Coffee Lost and Found)

 帰り、新百合ヶ丘から小田急線に乗ったのですが、この時間帯でこんなにも空いている小田急線に乗ったのは初めての出来事でした。


(2011年01月21日)

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド訪問14回目

 1月上旬、ロストファウンドへ行きました。1月の元日からロストアンドファウンドは営業していましたが、わたしはその次の日に訪問しました。これが恐らく最後となるだろうと思いました。この日は良い天気で、新百合ヶ丘駅前は正月三が日かと思うほどの人の多さでした。歩いて新百合グリーンタウンに向かう途中、丹沢山系の奥に富士の山頂が見えました


(新百合ヶ丘駅前)

 店内に入ると、少々暗く感じたのですが、それは、窓に張ってあるアルミのシートのせいでした。音質に悪影響を及ぼす電磁波を防ぐために、ここまでするのかと、ミストレス店主の執念に感服しました。ドアもアルミシートで覆ったところで、私の携帯電話が圏外になりました。電磁波は波と粒子の両方の性質を持つそうです。波長にもよりますが、音のように回折もするでしょう。この波と粒子の両方の性質を持つ電磁波を防ぐには、金属製の板やテープなどで、部屋全体を覆い、シールドしなくてはなりません。オーディオは突き詰めていくと何とも大変なものです。


(新ゆりグリーンプラザ専門店街)

 電子音がたまらなく気持ち良い音でなっていました。モダンジャズはかからないロストアンドファウンドですが、プログレとも何ともカテゴリー分けが出来ないような、レコードがかかります。私が好きなテクノ盤なんかも最高の音が出てくるだろうと思いながら、ずっとカウンター席で聴いていました。テクノのunderworldのCDでも持ってくれば良かったと少し後悔しました。

 途中、店主に店の写真を撮影させていただきました。撮ってみて一言、カメラ、写真も難しい。

 4時間以上聴いて、名残惜しかったのですが、店を出ました。


(正月で閑散とした団地の商店街)


(携帯電話が圏外に)


(金田式DCパワーアンプ)

 まるで、ポルシェ911GT2のような機能美あふれる外装、中の回路も美しいの一言。


(赤坂工芸音研スピーカー)


(EMTレコードプレーヤー)


(レコード棚)

 レコード棚。いったい私は何枚聴くことができたのか。


(ホーンシステム)


(エンブレム)

 赤坂工芸音研のエンブレム。木製ホーンと天板との間の響きを抑える工夫がされています。


(レコード棚)

 オーディオ誌等の読み物、書籍が満載です。通えるような近くにあったなら、全て読破していたかも知れません。読みながら、聴く。何かをしながら、見る。そういうのが得意な人と得意でない人がいます。女性は得意らしいです。私は不得意だと自覚しています。


(椅子)

 数あるジャズ喫茶の中で、もっとも立派な椅子なのではないかと思います。座り心地も良いです。奥のリクライニングチェアは背もたれもついているので、油断すると眠ってしまいます。


(備品)


(椅子)

 椅子です。この見事な椅子でじっくり腰を落ち着けてジャズを聴く。


(椅子)


(アンプ)


(赤坂工芸音研システム)


(赤坂工芸音研システム)


(マッキントッシュの真空管アンプ)


(金田式DCパワーアンプの増幅素子と放熱器)

 放熱器に増幅素子が付けられています。ホコリが被らないようにしているのか透明な素材でカバーされています。さらに放熱器からアース線らしき線が取り付けられ、本体の中に引き込まれているように見えます。まず市販の製品ではできない、徹底した作り込みです。


(スピーカーシステム)


(ホーン)

 赤坂工芸音研の無垢の木製ホーンです。美しい響きはこの材種と無垢の板からしか出ないとか。ボーカルの美しさはホーンスピーカーとは思えない程です。しかし、人間の声の基音は100Hz〜800Hzなので、ミッドバスやウーハーの重要性が基本にあるのだと思っていました。

 しかし人間の声も、個人差はあれど倍音が豊富に出ているので、300Hz以上しか出ないような電話でも会話が出来て、誰の声か判別できる訳です。ホーンによる倍音成分の再生が、いかに大切な要素であり、声を美しく再生するために必要であるかを知ったホーンです。


(ホーンとツイーター)


(EMTレコードプレーヤー)


(マークレビンソンプリアンプ JC-2)

 最後はDC金田プリアンプに変更になるまで、ジャズ喫茶ロストアンドファウンドで、開店からずっと使われ続けてきたプリアンプです。


(金田式DCパワーアンプ)

 電源スイッチの上に小さく「Lost and Found」のロゴがあるのがなんともかっこいい。


(ワディアのCDプレーヤー)

 このCDプレーヤーも開店当初からあったように思います。黒いアルミニウムの塊です。


(ロストアンドファウンド)


(ロストアンドファウンド)


(ロゴ)


(表札)


(2011年01月21日)

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