ホームHarf Note1Half Note 2Half Note 3
ジャズ喫茶ハーフノート2
(Half Note COFFEE & JAZZ)


岩手県奥州市胆沢区にあるジャズ喫茶ハーフノート(Half Note)。JBLの名機パラゴン(Palagon) DD44000が、木の響き豊かに、広い空間で朗々と鳴っています。ここでかかるレコードと音に衝撃を受けてしまった私は、また通うべきジャズ喫茶が増えてしまい、嬉しい悲鳴を上げています。

第6回目訪問(2008年10月下旬)

ジャズ喫茶ハーフノート
(CONTAX T3)

 奥州市水沢区胆沢にあるハーフノートへ久しぶりに行きました。最近私は休日にジャズ喫茶へ行くいとまがないのです。それでも真冬になればすることもなくなるはずなので、冬には未だ行ったことのないジャズ喫茶巡りでもしようかと思っています。

 久しぶりに来たハーフノートの音は、自分の曖昧な記憶を頼りにすると、以前と比べ高域がずいぶんと華やいで聴こえるような気がしました。レコードのソースにもよるのでしょうが、ハイが持ち上がっている感じがしました。しかし、決して耳に痛い高音ということではないです。金曜の夜で、一週間の仕事が終わってから来たということもあって、自分自身が少し疲れていたのかも知れません。

 ここで聴くレコードは知らないものばかりなので、新鮮です。ただし私にはジャズの知識が全くと言ってよい程無いので、年代やジャズのスタイルなど全然分からないのです。しかし、こうしてレコードを聴いているだけで楽しんでいます。ジャズ関連の雑誌や書籍を読みあさりたいという気持ちもあるのですが、そうすると、ますますジャズの深みにハマリ、CDソフトやオーディオに身の程を弁えずに、大金を使ってしまいそうなのが恐ろしいのです。と言いますか、もう既に私はそうなっている可能性が・・・。

 自分で自分を管理できなくなる恐ろしさがジャズやオーディオにはあると思います。良く考えれば、趣味というものは常にその危険性があるとも思えます。この日は夜の10時半過ぎ頃までジャズを楽しんで店を出ました。

(2008年11月11日)

第7回目訪問(2009年2月中旬)

ジャズ喫茶ハーフノート
(CONTAX T3 手ぶれです)

 年始にジャズ喫茶Lost and Foundへ行って以来、久しぶりにジャズ喫茶へ行きました。以前はルーティンのようにジャズ喫茶へ行っていたのですが、最近は色々とあり、なかなか思うようにいきません。年を重ねるごとに、少しずつ自分の自由になる時間が少なくなっていくようです。しかし、家でチマチマとヘッドホンやスピーカーで聴いていて、大概は満足できるのですが、それがジャズとなるとどうしてもある程度の音量を浴びたくなります。借りている作業場兼試聴場へ行けば、いくらでも大音量でスピーカーを鳴らせるのですが、いかんせん冬で、暖房器具を完備していないので、冬は作業と試聴共に休業状態です。

 ということで、どうもジャズを浴びるように聴かないと調子が出てこないので、ハーフノートへ行きました。冬の水沢ということで、雪を覚悟していたのですが、以外に雪は見あたらず、路面もドライな状態でした。ジャズ喫茶ベイシーと違って、営業時間が確定しているのも私にとってかなり重要なことです。

 ところで、私の年代にオーディオマニアやジャズを聴くひとはほとんどいません。まったくいないと言ってよいくらいいません。たとえばCDを1000枚以上持っていると言おうものなら、確実に変人扱いです。しかし、知人にアマチュアでジャズを演奏したりする人はいます。しかし、その人のオーディオは?と聞くと、聞くだけ野暮というものです。またトロンボーンを吹いている女性もいるのですが、将来リタイアしたときの夢は「ジャズ喫茶をやる。」ということだとか。それを聞いた私は驚きをとおりこして、「止めた方がいいよ。」などと口走りそうになりましたが、野暮なこを言うのはよして、彼女の夢が叶うよう祈らずにはいられませんでした。

 今の自分には少し甲高く感じがするパラゴン。JBLの最新型スピーカーDD66000が登場しても、以前のモデルが全く色褪せることがないというのは、メーカーとして希有な存在だと思います。2時間程、頭を空っぽにしてジャズを浴びました。そして、こういう時間は自分にとって無くてはならないものだとあらためて思いました。

(2009年03月03日)

第8回目訪問(2009年3月中旬)

 奥州市胆沢にあるジャズ喫茶ハーフノートへ行きました。これほど日の高い頃にハーフノートへ来るのは、おそらく初めてではないでしょうか。渋い内装の店内に、昼間見てもJBL DD-33000 パラゴンは調和していました。

 店の中へ入ると、HORACE PARLAN GEORGE TUCKER AL HAREWOOD/US THREEのレコードがかかっていました。どこか聴き覚えのあるリズムとメロディでした。ガツンと衝撃的に頭を揺さぶるようなジャズではありませんが、良いジャズだと思いました。私のオーディオ装置では、ただ聴いているディスクも、こういう本格的なシステムと音量で聴くと、俄然旨みが感じられるジャズになったりするので油断できません。



 せっかく買ってみたものの、ほとんど聴いていないディスクに私が見逃しているジャズの旨みが詰まっており、私がそれを引き出してやれてないものがたくさんあるように思いました。

 次ぎにかかる曲も、どこか聴き覚えがある日本的なジャズがなっているとジャケットを見たら、坂田明/ひまわり でした。ジャズ喫茶ベイシーでの実際のライヴでの思い出が甦ります。

 たまに自由になる時間、ジャズ喫茶でレコードを聴くのは幸せなことです。

 THE GIFTED ONES/Dizzy Gallespie Count Basie Ray Brown Micky Roker のレコードがかかりました。いいジャズです。しかし、ジャズ喫茶で素晴らしいレコードに出合い、いざ自分でCDを買って、自分のシステムで鳴らしてみても、がっくりすることが少なくありません。

 ベイシー御大のピアノは最小限でいて、本当に絶妙のタイミングとリズムで鳴っていました。こういうリズム感と、それを生み出す感性、ベース、ドラムその他楽器と一体となり混じっていて、聴いていて楽しいのです。



 Eric Dolphy At The Five Spot Vol.1という、私の大好きなレコードがかかりました。最高でした。こういう音楽。音。ジャズを自分のオーディオで鳴らすのに、あとどれくらいの時が必要なのでしょうか?

 5枚のレコードを聴いて店を出ました。3月中旬で小雪が舞っていました。今年は例年に比べ、とても雪の少ない年でした。

(2009年04月04日)

第9回目訪問(2009年7月上旬)



 ジャズ喫茶の扉を開くのはいつ以来でしょうか。ノートをめくると、ロストアンドファウンドへ行ってからおよそ2ヶ月ぶりでした。以前に比べ、ジャズ喫茶へ行く頻度が小さくなっています。それと、いままでJBLの銘記パラゴン(Paragon)をDD44000と表記していましたが、D44000の間違いでした。

 夏に入ろうとしていますが、ここで温度計を見ると23度でした。東京の殺人的と言ってよい暑さからすると、大したことはないのです。しかし湿度は高く、ジメッとしています。しかもここは米どころの東北地方です。水田には水が引かれ、常に稲の葉からは水分が蒸発しているので、おそらく湿度は首都圏に比べ高いのです。

 久々にジャズ喫茶でレコードの音を聴いて、いいなぁ、と思うことしきりでした。これだけの音量を身体で感じることができるのです。オーディオで一番高い買い物と音に影響のあるものと言えば、部屋(空間)であるとつくづく思います。しかし、部屋が高いといっても、最近のオーディオを見ると家一軒分の価格が付いたコンポネントがあったりするので、それらは別とします。ヘッドホンだけやっていれば、このような煩悩にさいなまれることもなかったろうに。

 しかし煩悩を捨て去り、仙人や聖人の域に達しようにも私では無理です。ある程度の欲を持って生きていた方が幸せだと思えるときがあります。何事も過ぎたるは及ばざるが如し。不足も過度にもなることなく適度な欲を持っていきたいです。

 そして、ハーフノートへ入ってジャズの事を全然書いていないことに気付きました。店内に入ると響きの多い内装とスピーカーですが、レコードを一枚聴くと、私の脳内イコライザーが働くためか慣れてしまうから、自分の耳は当てに出来ません。自分がかなりデッドな環境でオーディオをしているためなのか、響きの豊かなところへくると、いいなぁ、と考えながらも、これを味方につけるのはスピーカーでも部屋でも難しいだろうと思います。

 ところで、自分のオーディオは今すこぶる快調で、ごく自然に、ごく普通に音楽を奏でてくれています。超高域も低域もあまりでないスピーカーVICTOR SX-500DEをSHARPの1 bitアンプのSM-SX1とSACDプレーヤーのDX-DX1などで鳴らしています。刺激も少なく、特にSACDのディスクをかけると、あまりの自然さにオーディオマニアを忘れ、一日中何か別なことをしながら、聴き流していることが多くなっています。考え方によってはオーディオマニア失格な聴き方です。



 静かなボサノヴァ風のギターソロがかかりました。何とも切ない調べです。ジャズ喫茶に来るたび、ジャズ喫茶とは何と良いところだと思います。まず、ジャズ喫茶の店主で、金儲けを第一に考えジャズ喫茶を経営する店主はいないはずです。ジャズ喫茶などを経営するよりは、お金を稼ぐということだけを観点にするならば、普通にサラリーマンなどをしていた方が余程安定した収入を得られます。そもそも金儲けを第一に考える人は、無限に続くオーディオの調整、回転率の悪い客に一杯数百円の珈琲を出すような商売はしないでしょう。

 ジャズ喫茶の店主には、おそらく趣味と仕事と人生が一致しているところに、他の仕事ではあまりないものを感じます。私を含め大多数のサラリーマンなど、明日一人、二人、十人程度居なくなったところで、会社なり組織は滞りなく回っていくでしょう。私などのように、逆に居なくなったほうが、良くなったりする場合すらあり得ます。(笑)しかし、ジャズ喫茶の店主には代わりが居ません。店主と店が運命共同体という、儚い存在であると思います。中には店主が亡くなられても、店が続いていく場合もあるのでしょうが、ほとんどが店主とともにお店も消えてしまいます。

 そして、ジャズ喫茶の店主という仕事は、仕事と同時に趣味であり、"遊び"でもあります。遊びに妥協はありません。仕事、特に会社や組織で働いているサラリーマンは、仕事は食うためにお金を稼ぐ手段と、割り切らなければならないときがあるでしょう。「いや私は自分の信念や信条に一片の妥協もない仕事をしている。」という方もおられるかも知れません。そういう方には心から尊敬いたします。

で、結局何が書きたいのかというと、仕事と割り切れば続く状態も、遊びとなるととことん完璧を求めてしまう。そして遊びなので自分に嘘は付けない状態で、そうなると遊びを続けていると、仕事以上に疲労をためてしまうこともあると実感しています。なので、毎日遊びを仕事にしているジャズ喫茶の店主などは、考えようによっては知らず知らずのうちに疲労を貯めているのではないかと思うのです。
 
 そういえば、私の好きなジャズ喫茶ロストアンドファウンドのブログを読むと、店主が店を休むということが書かれていました。数ヶ月休み無しで毎日営業。早い店主の回復を祈る他ありません。遊びは重要ですが、恐ろしいことのようにも思えてきます。

 水沢のハーフノートへ来て、ジャズのレコードを聴きながら考えることが多くありました。全国の絶滅危惧のジャズ喫茶の店主様方、お身体大切に。この店内から外へ出る頃は、夜も更けてひんやりとした涼しい空気になっているのでしょう。最後にMiles Davis Kind of Blueのレコード聴いて店を後にしました。

(2009年07月07日)

第10回目訪問(2009年10月上旬)

 ジャズ喫茶ハーフノートへ行きました。日が高いうちにお店へ入ったのは久しぶりです。最近は秋晴れが続き、過ごしやすい気温になりオーディオ日和の季節になってきています。他にも、野外活動や何をするにしても良い時期です。

 相変わらず、パラゴンの色と内装が一体になっているように見えました。テーブルの配置を少し変えたようです。そして、暗い時には見えませんでしたが、店内の壁は、多孔式の吸音パネルでできていました。今まで気付きませんでした。

ジャズ喫茶ハーフノート COFFEE & JAZZ HALF NOTE

 CDがスチューダーと思しきプレーヤーで演奏されていましたが、ゴリゴリとした低音が飛んできました。ここの、パラゴンは低音がやや不足気味に聴こえたりすることがあり、このスピーカーは中音重視のスピーカーなのか、それとも店内が広いからなどと色々考えたりします。

 そういえば、オーディオ評論家の山口孝先生が、SACD101という本をだされました。SACDを聴いている私には願ってもない本です。山口先生もJBLのパラゴンをスピーカーに使われ、確か、CDプレーヤーにはLINN CD12を使われていたはずです。さて、SACDプレーヤーには何を使われているのでしょうか。

 ジャズ喫茶へ行く回数がめっきりと減ってしまいました。しかし何度も書いているように、大音量でジャズを聴くのは良いものです。たまに行く方がありがたみが増すのでしょうか。そういえば、私の愛器スタックスのイヤースピーカーも修理へ出して、戻ってきてひと月ぶりに音楽を鳴らしたときは絶品でした。

 レコードのジャケットを見るときに、オーディオの操作室を見ると、マッキントッシュ、JBL、スチューダーなどまばゆいばかりのオーディオ機器が見えます。しかし私はこのスピーカーが、未だ何のアンプで鳴らされているのか判らないのでした。



 店からでて、薄暮の風景を撮ってみました。水沢農業高校の校庭なのか、採草地なのか分かりませんが広々としています。



ホームHarf Note1Half Note 2Half Note 3