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思考と実験のページ
6.カナレ(Canare)GS-6を使ったRCAケーブルの制作


 昔、富士通テンのアンプA501を使っていた頃、アンプの入力が1系統しかなかったため、カナレ社CanareのGS-6のケーブルを使い、A501の円錐形でホワイトのデザインに合った高品質でおしゃれな入力セレクターを作ろうと考えていました。そして、通常の市販の入力セレクターにはピンジャックが使われていますが、接点の増加を嫌い、ケーブルを、ロータリースイッチに直づけしたモノをデザインしていました。ところが、使用するアンプA501はその後、Ex-proのValve300に変わり、さらにシャープのSM-SX1に変わっていき、作る意味がなくなってしまいました。しかし、せっかく線材を買ってしまっていたので、実家のシステム用に、同じカナレ社のF-09というプラグを使ってRCAケーブルを作ってみることにしました。

作る目的と制作概念

 電線病?に罹らなかった私も、ピンケーブルは2本ほど買い求めています。最初はMogami 2803。次ぎにオーディオFSKのリッツ線ピンコードです。その他の接続は、機器付属品のケーブルやら、やま様から頂いたMITのケーブルを使っていました。実家のシステムに至っては機器付属のケーブルそのままでした。

 ここに来て実家のシステムに、カナレ社(Canare)GS-6のケーブルで統一したいと考えました。SACDプレーヤー、テレビからのモニター音声出力、ユニバーサルプレーヤーの三つをそれぞれアンプにつなぐため、3組のRCAケーブルを作ることにしました。

(2008年11月11日)

カナレ(Canare)GS-6とF-09を使ったRCAケーブルの制作

 部品について、ケーブルはカナレ社のGS-6、ピンプラグ(RCAプラグ)は同じくF-09を使いました。一般の家電製品のハンダは、ほぼRoHS時代に入りました。しかし、私個人が、いろいろなハンダを使ってきて、無鉛ハンダを使いこなすことが難しいため、一番使いやすいアルミットのハンダを使いました。ハンダそのものの質よりも、作業のし易さと、ハンダの仕上げの方が重要だと考えているので、個人的には各人が使いやすいハンダを使えばいいと思っています。

カナレ(Canare)GS-6 F-09

 直径およそ6mmのGS-6の皮膜をカッターナイフで剥ぎます。同軸状のケーブルでコールド線は編まれています。編組のコールド線の細い銅線を傷つけないように慎重に作業します。

カナレ(Canare)GS-6 F-09

 編組のコールド線をピンプラグにハンダ付けするために、爪楊枝を使ってほぐしていきます。結構地道な作業が必要です。

カナレ(Canare)GS-6 F-09

 コールド線をほぐし終わったら、コールド線を無水エタノールを染み込ませたペーパータオルで拭いて脱脂しました。油分があるとハンダがのりにくいので、丁寧に作業します。そして、脱脂し終わってから、素手でさわり油脂が付かないように、紙を使ってコールド線を縒っていきます。

カナレ(Canare)GS-6 F-09

 縒り終わったらコールド線を先にプラグにハンダ付けし、その後ホット線の皮膜を剥いで、同じようにピンプラグにハンダ付けして、ハンダの作業は完了です。

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 GS-6のケーブルは、芯線(ホット線)の周りを透明な絶縁体と、その外側に写真のような黒色のビニルで皮膜されています。この黒色のビニルは耐ノイズ性を上げるため、導電性があり、写真では黒色のビニルを剥がさずにそのまま制作している写真となっていますが、芯線とショートしないように剥がして制作した方が良いです。

 この作例では片側だけ、導電性ビニルを剥いて、写真の方はビニルを剥いていません。最後にテスターで絶縁を確認していますが、GS-6ケーブルを使い、コードを自作される方は、黒い導電性の皮膜が接触しないように、芯線の黒い皮膜はすべて剥がして製作される方が無難です。黒い導電性ビニルを通してホットとグランド線が短絡(ショート)すると、伝導性ビニルの抵抗により、音が出ないか、出てもフィルターとして働くため周波数特性が変化してしまいます。

(2009年04月04日追記)

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カナレ(Canare)GS-6 F-09

 最後に、スリーブを付けて完成です。

カナレ(Canare)GS-6 F-09

 カナレGS-6とF-09を使った1.5mのRCAケーブルが3組できました。LRの違いが色で判別できないので、機器を繋ぐ時には注意します。カナレGS-6の線径は6mmと太くなく、柔らかく柔軟で、非常に扱いやすい線です。しかも安価です。これで十分に機器からアンプに信号を伝達するという役割を果たしてくれると思います。

カナレ(Canare)GS-6 F-09

(2008年11月11日)

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