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思考と実験のページ
4.薄型テレビ用オーディオラックの制作


 実家の居間に、薄型テレビとオーディオを置くため、フィンランドバーチ合板の30mm厚の材料を使い、適当なラックを制作することにしました。

作る目的と制作概念

 実家の居間に薄型テレビとオーディオを置くことにしたので、適当なラックを制作してみることにしました。テレビをラックの上に載せるので、ある程度横幅を確保し、普通のフルサイズのコンポネントが横に2つは置けるように、そして縦2段のラックを作ることにしました。

 ラックなど買い換えることは、まず一生なく、ずっと使い続けることにしているので、多少高額であっても、良い作りの市販のモノを買っても良かったのですが、どうも剛性や作り、色、価格を検討した結果、合うモノが見つからなかったので、自作することにしました。居間に置くスピーカーの色を白としており、クライアント(親)の要望が、「暗い色はキライ」ということなので、スピーカーと同色の白のラックを作ることにしました。本当は黒色と黄色、赤色、青色の三原色を使ってモダンな配色とすることも考えたのですが、確実に安普請の居間には合わないと判断し、白一色で考えました。

 ラックの材料はフィンランドバーチ合板30mm厚を使い、剛性を確保して、上に薄型テレビを載せてもびくともしない造りのものを考えました。いくら剛性が確保されていても、見た目がいまいちなモノは作りたくなかったので、いろいろと配色や縦横の寸法比、ラックの縦幅などを検討し図面を書きました。

 測板は30mmの合板を重ねて60mm厚にし、底板と天板、中板は30mm厚としました。そして、中板は、測板に開けられた長方形の穴にはめて、荷重を支えるようにしました。中板の位置、天板の高さ等は、上に載せるテレビの大きさ、横に置くスピーカーのユニットの位置等を綿密に計算しました。下に発熱の大きい真空管アンプを置き、上段にトップローディングのCDプレーヤーを置いても、隙間からディスクの入れ替えが出来るように考えました。

 これならば、底板と中板で、最低4台のコンポネントが置けます。真空管アンプとCDプレーヤー、そしてDVDレコーダーを将来置いても十分対応できます。

(2008年11月11日)

板材のカットについて

 今回のカットも、スピーカーと同様にMAKIZOUクラフトマンシップグループ(マキゾウ)さんにお願いしました。自分で書いたスケッチと、計算して決めた縦横比などの寸法、そして"遊び"を考えながら、裁断図をCADで書いてみました。長方形のRを付けた穴開けなど、少々複雑な加工となり、カットを断られるのではないかと不安でしたが、図面をPDFファイルにしてマキゾウクラフトさんに送ると、加工も可能なようで見積もりを頂きました。そして、カットをお願いすることに決めました。

MAKIZOUクラフトマンシップグループ
板裁断図(PDFファイル,43KB)

 カットの作業完了直前になって、マキゾウクラフトさんから電話を頂きました。何でもこの図面のままでは、中板のオスの部分が、側板のメスの部分に入らないのでは?とのことでした。当然です。よく図面を見ていらっしゃいます。図面通りにただ加工するのではなく、ちゃんと完成後の姿を想像しながら作業して頂いていると、確信できました。ありがたい事です。


(カットされた板材。上から側板、天板、底板、中板。)

 側板のメスの長方形の穴と、棚板のオスの部分の根本にRを付けたのは、Rを付けた方が、マキゾウクラフトさんの作業がし易いだろうという想像と、角よりRを付けた方が小さなことですが、多少耐久性や強度が向上するからです。電話によるとマキゾウクラフトさんは、完全な直角の穴も開けられるとのことで、私はマキゾウクラフトさんの加工能力に対して、少々過小評価していたようです。きっと、複雑な正12面体や20面体、サッカーボール型の切頂20面体、などに組み上がる複雑な板材の加工もできるのでしょう。マキゾウクラフトさん、お見それしましてすいませんでした。

 板材の厚みをノギスで確認したところ28.7mmでした。どの合板もそうですが、公称値と実際の値には誤差があります。また、若干ながら板の反りもありますが、これは無垢材のみならず、集成材や積層材など、木材という極めて異方性の強い材料ですから仕方のないことです。

 サッカーボール型の切頂20面体の板材を加工してもらって、無指向性スピーカーを作るのも面白そうだ、とか考えてしまいます。そういえば、正12面体の無指向性のスピーカーを製造販売していたブランドがありましたが、どうなったんでしょうか。近頃オーディオ誌に見かけません。

(2008年11月11日)

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