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SACD1(個人的に好きなSACDソフトの紹介)

SONY SCD-1とSTAX SR-303とSRM-727Aなどで聴いている、個人的に好きなSACDのソフトの感想を、考えるまま思うままに書いていきます。時折普通のCDや他のシステムで聴いた感想なども書いていきますのでよろしくお願いします。

内田光子モーツァルト・バイオリン・ピアノソナタ


MITSUKO UCHIDA MARK STEINBERG / MOZART SONATAS FOR PIANO & VIOLIN
(PHILIPS 475 6200)

 オーディオ詩で軒並み推薦されていたディスクです。内田光子先生のdiscのジャケットはどれもデザイン的にモノクロームで興味深く、作曲者や演奏に対しての思慮深さがにじみ出てくるものですが、このSACDのジャケットも内田光子先生とピアノ、スタインが、バラバラでいて何か統一感の様なものを感じ取れるから不思議です。

 音楽は素晴らしいとはこのdiscを聴いてつくづく思います。芸術的、芸術とは何か音楽性とは何か、そういった抽象の世界を言葉ですらまともに定義できない自分なのではありますが、この演奏を聴いていると、確かに自分も芸術というものに触れているんだという幸福感に包まれます。何のクラシックに対する知識もなく教養もない自分が、感動できるというのは、もうそれだけで十分なのだと思います。

 非常に音質はSACDの良さを存分に発揮された内容です。ピアノの打音が丸く、転がりメロディに乗って弾むような滑らかな音です。バイオリンの音と共に、ホールの適度な残響音とともに耳に届くのが、とても愛おしく、ホールの中でウンウンと消え入る余韻までその場の空気感を再現されているのは、とても気持ちのよいものです。また、その音の中に内田光子先生の音楽に対する思慮深さみたいな概念が、エンジニアによって見事に汲み取られているのが素晴らしいと思いました。

 ただ盤質が悪かったらしく、CD層の外側から錆びてきています。多分SACDのSURROUND層も聴けなくなっているのではないかと思います。今のところSACDのSTEREOしか聴かないので問題はありませんが、もう少し品質管理をしっかりして欲しいと思いました。といいますかPHILIPSはSACDからほぼ撤退してしまったらしく、内田光子先生のその後の作品も、CDでの発売のみになってしまったのが残念です。

(2008年03月05日)

内田光子シューベルト・ピアノソナタ


Mitsuko Uchida
Schubert
Piano Sonata in E♭ major, D568
6 Moments musicaux, D780
(PHILIPS 470 603-2)

 続いても内田光子先生の作品です。先生を始めて知ったのは私が中学生の頃でした。音楽の先生が、内田光子先生のビデオをかけてくれたのです。その時見て印象に残ったのは、内田先生の演奏する姿でした。感情を込めるように、ピアノに触れる先生を見て、心を打たれたのでした。他の友人達はその姿と内田先生の演奏中の表情を見て、あろうことか笑いだし、音楽の先生の逆鱗に触れ、その瞬間にビデオの鑑賞は終了してしまいました。なんということでしょう。

 内田光子先生の作品とSACDというだけで買ってしまった作品です。得も言われぬ美しい調べです。他に内田光子先生のシューベルト全集のCDも持っているのですが、私の試聴環境ではSACDの方が一歩も二歩も抜きんでています。ピアノ1台の音、シューベルトの楽曲、その曲に込めた想い。それらをただ再生することがいかに難しいかは、オーディオマニアなら誰でも分かることと思います。そしてこのSCD-1とSTAXのコンビが、その音を甦らせてくれるのが嬉しいのです。

 SCD-1とSTAXのような音をLoudspeakerで再生するには、一体どのくらいの投資をしなければならないのでしょうか。私は2007年のインターナショナルオーディオショーのとあるブースで、SCD-1とSTAXから得られるような音をLoudspeakerから聴くことができました。それは確か、dCSの最高峰のデジタルディスクプレーヤー群とNAGRAのアンプ、そしてAVALONのISISという巨大なスピーカーからでした。そのときピアノの独奏曲がかかっていたのですが、低音も中音も高音も無い音。つまりまるでSTAXのイヤースピーカーから出てくるような普通の音に驚いたものでした。

dCS

AVALON ISIS アヴァロン アイシス

 しかし、それらの再生器機のプライスタグを見て、私はLoudspeakerでの普通の音の再生が、いかに難しくそれが結果的に高価になることを知りました。(家が建ちます。)そして、できればもっと内田先生の録音を、SACDで聴きたいという願望が抑えられません。PHILIPSがSACDから撤退してしまったので叶わぬ想いなのですが、本当に残念です。

 最後に内田先生のジャケットの美しさを書きたいと思います。最近はクラシックのコミックやドラマが流行したこともあり、クラシックに人気が出ています。それは歓迎すべき事です。しかし、演奏者のビジュアルというか、そういうものにあまりにも意識しすぎて、本来のクラシックの本質的な美しさを台無しにみせてしまっているジャケットを見ることがあります。本人とは似ても似つかわしくないほど修正され、補正され、改造されていると言ってもいいくらいのジャケット。過ぎたるは及ばざるがごとしです。その点、年齢や芸術、顔のしわや苦悩しているのかと思わせる表情を感じさせる内田先生のジャケットは、本当に美しいと感じます。

(2008年03月05日)

COUNT BASIE ORCHESTRA/Basie is Back

COUNT BASIE ORCHESTRA/Basie is Back
(Eighty-Eight's VRCL 18833)

 カウントベイシーオーケストラの東京ライヴの音源です。あのEighty-Eight'sレーベルの伊藤八十八プロデューサーに、ジャズ喫茶ベイシー店主菅原正二先生がライナーノートを書いています。その模様は、菅原先生の著書「サウンドオブジャズ」にも載っており、その文章からは、カウントベイシーオーケストラへの溢れるほどの情熱と愛情が伝わって来ます。

 SACDを愛する者として残念なのは、SACDが一般のリスナーに普及していないとともに、ごく一部のSACD愛好家のためのソフトも、CLASSICSのものばかりでJAZZはとても少ないのです。名盤と言われるJAZZは、SACD化されていたりしますが、何枚か買い求めて聴いてみたところ、CDとのさしたる違いは感じられませんでした。逆にCDの方が良いのではないかと思えるものすらあります。その原因は、マスターテープが悪いのか、マスタリングエンジニアが問題なのか、私の再生器機に問題があるのかも分かりません。

 ところがEighty-Eight'sレーベルの作品は、どれも音が良いのです。しかも演奏内容も良いときています。私はこのレーベルの作品をとても信頼しています。そして、私は昔のジャズだけでなく、現在進行形のジャズも聴きたいのです。

 そしてBasie is Backです。問題なのは、私は今のところジャズ喫茶ベイシーで、このレコードを聴いたことが無いのです。それどころか、東北各地のジャズ喫茶では、このジャケットが飾られていることが多いのですが、その他のジャズ喫茶でもこのレコードを聴いたことがないのです。ただ家で、ビクターのスピーカーと、STAXのイヤースピーカーで聴いているだけなのです。イヤースピーカーでも、演奏の熱さや雰囲気の片鱗は伝わってきます。しかし聴く音楽がJAZZとなるとどうしてもボリュームを上げて、音を耳だけではなく身体で感じたくなってしまうのです。

 さすがに原音を再生するイヤースピーカーといえども、身体を震わせることはできません。しかしJAZZにはコレが欲しい。そこで、ビクターのスピーカーを設置して大音量で再生してみるのですが、部屋が音で飽和してしまって、今度は音の微細な空気感が失われてしまうのです。という経験などから、ラウドスピーカーは、部屋の大きさと容量が、スピーカーの大きさを決める、ということを私は確信するに至っております。そして、私が住んでいる6畳間では、20cmウーハーの2wayですら大きいのではないだろうか、と考えてしまうわけです。

 そして、このSACDを現実のライヴに近い音圧で再生させたいと強く思っています。しかし、今はできないですし、将来にわたっても出来そうに無いのが残念でたまらないのです。このレコードをいつかジャズ喫茶ベイシーで聴いて、身体に覚えさせ、それと近い音を自分でだしてみたいと思うのです。

 全然STAXと関係の無いことを書き続けていますが、やっぱりイヤースピーカーにはイヤースピーカーの信頼できる性能があるのですが、また、ラウドスピーカーにはそれの世界があって、どちらも互いの境地には辿り着けないと考えています。

 ところでこのSACDは2 chの他にmulti chも収録されています。このmulti chを、マトモに再生しようとしたら、一体どれほど大がかりなシステムと広い空間が必要なのでしょうか。そして感じられる音楽はどういったものなのでしょうか。未体験の音に興味はあれど、今はSTAXと小さなスピーカーでこのソフトを再生させて楽しむことにします。

(2008年04月21日)

Keiko Lee/Live at "BASIE" with Hank Jones


(ソニーミュージックエンターテイメント SICP10027)

 ケイコ・リーとハンク・ジョーンズによる、ジャズ喫茶ベイシーでのライブディスクです。ジャケットの写真は、菅原正二店主が愛機ライカで撮ったのだそうです。この録音のため、専用の電源車をベイシー横の、市道に駐めるため、警察へ道路一時占用の許可を取りに行った話があります。とにかく、録音のために電源車まで用意し、録音された音源ということです。

 実際にライヴへ行った人が羨ましくて仕方ありません。きっと普段は喫煙推奨のジャズ喫茶ベイシーも、さすがにこの日は禁煙だったでしょう。ハンク・ジョーンズのピアノ。ケイコ・リーのヴォーカル。最高です。

(2008年09月23日)

アランフェス協奏曲、他 福田進一(ギター)飯森範親&ヴュルテンベルク・フィル

福田進一 アランフェス協奏曲
(日本コロムビア DENON COGQ25)

 福田進一先生のギターアルバムです。ギターソロの音色を楽しむのは好きでしたが、協奏曲については、どうもバイオリンやピアノなどのそれと比べ、ギターそのものの音量が低いためか、迫力に欠けるという感じがしていました。ところが、このSACDには、ギターとそのほかの管弦楽団の演奏のハーモニーが素晴らしく、またアランフェス協奏曲というメジャーで聴き慣れたメロディでしたが、とても新鮮で、時折ひびくバスドラムの低い響きと、ギターのパーンと届く音色と透明な響きに感激してしまいました。

 こんなことを書くと、「音を聴いて音楽を聴いていない。」と思われる方もおられると思いますが、CDグルメという鈴木裕さんのホームページで、「音楽性の高さとアーティストの音楽に対する想いが、録音や音の善し悪しを求める。」というような感じの文章を読んだことがあります。ですので、逆に言えば、音楽性の低い、志の低い音源が高音質でも、聴いている私は何も楽しくなく、感動もしないわけです。では、自衛隊の大砲の音源や、ディーゼルエンジンの音は?と聴かれると答えに窮しますし、それを再生するのもオーディオの楽しみでもあるとおもうのですが・・・。難しい。

 ところで、福田進一先生が村治佳織さんの先生だったのも、今回調べてみて初めて知りました。私も、ライナーノートぐらい読もうと、最近改心しております。また、お二人とも、富士通テン社のホームページで、同社のタイムドメインのフルレンジスピーカーを絶賛されておられます。私もTD508を未だに手放せないでいますが、ソロでなく、協奏曲となると、ビクターSX-500DEで聴く方が迫力や低域から高域までのレンジ、そして演奏者とエンジニアの想いが伝わるような気がしています。

 ギターの音色は普段、アコースティックギターやクラシックギターなど、友人や知人の演奏する音を聴き慣れているせいもあり、自分自身にレコードにたいして、厳しく見てしまうことがあります。そして、その音量に合わせようとしてしまいます。そして、やはりSACDは音質が豊かです。演奏者の想いを正確に届けることができるのがSACDだと改めて思いました。

CDグルメ(更新が止まってしまっているのが残念!きっとお忙しいのでしょう。)

(2008年09月23日)

波多野睦美/Music for a While(ひとときの音楽)


(Avex Classics AVCL25043)

 波多野睦美先生初のSACDのアルバムです。波多野先生のこれまでのCDは、演奏もさることながら、非常に音質もよく、特にリュートで伴奏されるつのだたかし先生との共演は単純な構成ながらHi-Fiで再生させるのは非常に難しいソースでした。そして今回オーケストラをバックにした、先生の静かで落ち着いていながら、情念を感じさせる歌声をSACDで聴くことができます。個人的にはつのだたかし先生とのコンビでSACDをリリースして欲しいのですが、そのうち出るのではないかと期待しています。

 特にコンサートで波多野先生の生の歌声を拝聴した私にとって、先生の研ぎ澄まされた声をスピーカーから再生させるのがいかに難しいのか、身をもって感じています。バスドラムや大太鼓、自衛隊の大砲、打ち上げ花火の音、どれも再生させるのは至難の技ですが、人間の声を自然に再生させることこそ、まずはオーディオにとって最も必要とされる能力なのではないかと感じさせられます。

(2008年11月11日)

Pieter Wispelwey Dejan Lazie/Brahms Sonatas


(Channel Classics CCSSA24707)

 深い曲です。この曲調が私の心情に合う部分があります。チェロという割と低音域を受け持つ楽器が主体の曲であることも聴きやすいと感じます。バイオリンなどは、私自身きちんと再生できていないせいか、非常に高域にある種のうるささを感じてしまいます。演奏会などで聴くバイオリンは、確かに音域は高いものの、客席が前であろうと後ろであろうと、音色は当然変わってくるのですが、耳に痛い音は聴こえてきません。チェロだと、私のシステムの粗が目立たないため、心地よく聴けるのだと思います。非常に深い曲調。深い森の奥で奏でられるような、そんな情景を思い浮かべてしまいます。

 同じレーベルからベートーベンのチェロピアノソナタが出ていますが、こちらはソースに高域ノイズが混入しています。非常に惜しいという感じがします。演奏が素晴らしければ録音もそれに応えなければなりません。ノイズがのるという非常に初歩的な不具合をそのままSACDにプレスしてしまった、せざるを得なかったのか、残念でなりません。

(2008年11月11日)

BUSTER WILLIAMS/GRIOT LIBERTE

BUSTER WILLIAMS/GRIOT LIBERTE
(HIGH NOTE HCD7123)

 このディスクと出合ったのは、ジャズ喫茶ロストアンドファウンドで聴いたのがきっかけです。ジャズ喫茶で聴いたときはCD層でしたが、アランフェスをベースで独奏するところなど、聴き応えがあり、思わず店主にディスクを見せてもらいました。そうして後日、手に入れて聴いています。

 SACDのソフトのリリースは非常に少なく、特に大手のレコード会社からほとんど発売されなくなってしまっているのは残念でなりません。しかもSACDとしてリリースされる音楽のジャンルは、ほとんどがクラシックばかりで、ジャズも聴く人間にはこれもまた残念なことです。売り上げの大部分を占めるPOPSは壊滅状態です。

 今までジャズは主に、50〜60年代のディスクを聴いてきましたが、食わず嫌いは良くないと、最近のジャズもSACDを中心に聴くようになりました。聴きたい音楽がまず始めにあって、というのが音楽ファンなのでしょう。SACDだから聴くというのも、私自身ジャズより音を聴いているような気もします。しかし、ジャズ喫茶で出合ったレコードなどは別として、CDでも新譜を試聴してから買う機会はほとんどないので、それならSACDというジャンルから選んでも同じだろうという、無茶苦茶な理由を付けて自分を納得させています。(笑)

 加えて、ほとんどLPレコードよりも希少記録媒体と化しているSACDをリリースしてくれる小さなレコード会社を、限りなく微力ながら応援したいとも思い、SACDから選んでいます。

(2009年08月08日)

CLIFFORD CURZON, BENJAMIN BRITTEN, ENGLISH CHAMBER ORCHESTRA
MOZART PIANO CONCERTOS


(Esoteric ESSD90014)

 泣く子も黙る?国内ハイエンドオーディオメーカーエソテリック(Esotercic)が発売したSACDソフトです。オーディオマニア用と割り切っているのか、いつも利用しているオンラインストアでは売っておらず、オーディオ店で売られているようです。ディスクユニオンへ行った際に買ってきました。

 とても良い演奏と録音で感激しました。エソテリックが、いくら高額なオーディオを売ったとしても、並み居る海外のブランドと競争し、少ない富裕層をターゲットとしたハードの販売だけでは限界があるはずです。スイスなどの小規模の従業員数の少ないブランドなら、高額機器のみにシフトしても成り立つのでしょうが、日本の老舗のオーディオメーカーのようにある程度の規模を維持しながら、会社を繋いでいくのは並大抵のことではないでしょう。その中で、ハードだけでなくソフトにもこうして力を入れてくれるのは、音楽を高音質で聴きたいオーディオマニアにとって、とても有り難いことです。

 私は昔、ティアックのカセットデッキやCDプレーヤーに憧れたものでした。精密で重厚な造りで、将来はVRDSのCDプレーヤーが欲しいと思っていました。それからしばらく経ち、TEACブランドはほとんど消滅して、高級機のEsotericブランドだけになってしまい、私からは遠い存在のメーカーになっていました。最近になって、ようやく低価格機も登場させており、なんとか頑張れば手に入れることができる機器が出てきています。個人的にX-05やSA-50などは使ってみたいプレーヤーです。(しかし、Sony SCD-1とSharp DX-SX1が壊れて修理できなくなるまで使う予定なので、買えないでしょう。)

 そしてこのソフト、SACDはやはりダイナミックレンジが広いというのが確認できます。弱音から綺麗にイヤースピーカーで再生させてくれます。CDのオーケストラの表現の様に、音が混濁したり弱音部が潰れたりという余裕の無い表現がありません。もちろんCDのミキシングやマスタリングの処理という面があると思いますが、SACDの余裕のあるフォーマットというのも、やはり大きいと思います。顕微的に聴くことのできるイヤースピーカーでなくても、愛用している、レンジの広くないSX-500DEという安価なスピーカーでも、SACDの良さは十分に感じることが出来ます。

 国内の音楽ソフトの価格は、海外と比べて非常に高額ですが、こういった品質の高く満足させてくれる音楽ソフトに3000円以上払うのは、全然嫌ではありません。できれば、ずっと続けて欲しいプロジェクトです。

(2009年08月08日)

鈴木秀美,平井千絵/ショパン:ピアノとチェロのための作品集


(BMG BVCD-31020)

 定期的にSACDをリリースしているBMGのディスクです。ピアノとチェロの室内楽で、こういう小編成のアコースティック楽器を使った録音は、CDでもかなり高音質なディスクを作りやすいと思います。聴くと、とにかく自然。自然過ぎてオーディオ的な楽しみが無いと思えるような音質ですが、これで良いのだと思います。

 CDですとXRCDが、オーディオマニアにある種たまらない音作りをしてくれると思っております。しかし、この鮮度感の高さというかクリアーな音質が、逆にやや耳を刺すような感触や違和感を感じさせることもあります。これは、私のCD再生がまだまだだという理由もあるかも知れません。

 DSDというフォーマットでは、PCM信号と違って、デジタルミキシングやマスタリングが出来ないと聞いています。しかし、DSDレコーディングとかDSDマスタリングなどの表記をしたディスクなどもあるわけで、オーディオマニアとしては、一体どういう過程で制作されたディスクがどういう音質になるのかとても興味があります。DSDレコーディングの一発録りで、ミキシングもマスタリングもせず、SACDにプレスするようなディスクも、商品としては難しいでしょうが聴いてみたいものです。

(2009年08月08日)

Miles Davis

 泣く子も黙る巨匠のSACDです。私が買ったのはシングルレイヤーではなく後発のハイブリッド盤です。シングルレイヤーの方がマスタリングが良いとか、音が良いなどと言われていますが、CDでも聴きたいと思ったのと価格も考慮してハイブリッド盤を買いました。

 Sony Music Entertainmentには、Miles Davisの音源に限らず、貴重な音源は全てSACD化して欲しいのですが、元々SACDのハードも最初だけ、ソフトもやる気を無くしているようで、開発元がSACDを諦めている状態に見えます。映像のBlu-Ray Discだけやっていくつもりなのでしょうか。大半の消費者も、映像は高画質を求めるのに、音楽には高音質を求めないのが不思議なところです。


(ROUND ABOUT MIDNIGHT SICP10081/MILSTONES SICP10082)


(Kind of Blue SICP10083/Sketches of Spain SICP10084)


(SOMEDAY MY PRINCE WILL COME SICP10085/MY FUNNY VALENTINE SICP10086)


(FOUR & MORE SICP10087/in A Silent Way SICP10088)


(BITCHES BREW SICP10089-90/on the Coener SICP10091)

 さらに、最近Sony Music EntertainmentはBlu-Spec CDにご熱心で、何ともSACDファンとして悲しいところです。このまま徐々にSACDのハードとソフトが消えて行き、四半世紀前にできたCDと、半世紀前にできたLPに、結局オーディオのソースが収束していくのでしょうか。

 Miles Davisの作品はそれこそ星の数ほどのアルバムがあり、初心者はの私はどれから聴いて良いのか分からない状態でしたが、とりあえずこの10枚を聴くだけでもMilesのジャズや、時代と共に変化していくそれが感じられました。

(2009年11月11日)

McCoy Tyner QUARTET/NEW YORK REUNION

 SACDとしてリリースされるソフトのほとんどがクラシックで、その中でジャズも少しだけですがあります。最近はジャズのSACDの新譜を聴くようになっています。ソフトの数が多くないので選ぶのが楽です。このCHESKYレーベルは、88レーベルの次ぎに良く買っています。

 なんとも自然な音で拍子抜けしてしまう程です。ジャズを聴いているのにこれでいいのか?と思ってしまう程です。昔のジャズマンが甦って、こういう録音でジャズを演奏したら、どのように聴こえてくるのだろうかと思いを巡らせています。ついボリュームを上げて聴いてしまいます。


(CHESKY SACD334)

 そして、ライナーノーツを見ると、マッコイターナー氏が、良く見覚えのある鳥カゴ型のイヤースピーカーをしている写真が載っているではありませんか!しかも、これに写っているイヤースピーカーは現行ラインナップではないモノです。外装デザインは鳥カゴですが絵になります。私はスタックスの社員ではありませんけれど、こういう写真を見ると嬉しくなります。



(2009年11月11日)

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