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徒然雑記・散歩その8

内容を特に限定しない雑文などを書いていきたいと思います。更新は不定期ですが、よろしくお願いします。

書くことと遊びという言葉

 ついにこの「思考と実験のページ」を開設してから、2年が経ちました。最初からいままで、ただ書きたいことを書き連ねてきました。とくにヒット数を稼ぐために開設した訳でも無いので、更新も不定期でしたし、これからも不定期に更新していく予定です。およそ2年間で14,000人の方々が見に来て下さいました。ホームページを作ること、文章を書くこととは何なのか、自分自身でもよく分かっていないのですが、とにかく自分の心に正直に、これからも書いていくつもりです。遊びで作っていきたいと思います。

 このサイトの構成や自分の思考に対してSimple is Best.を信条としている割に、表紙のページがゴチャゴチャして来ましたが、しばらくは、このまま続けていきたいと思います。本当ならば文章をもっと吟味して、最小限の言葉で、最大限自分の伝えたい事を載せたいのですが、私には文章力が無く、簡潔に文章を書けないでいます。文章を書くというのは本当に難しいです。また、本当は「だ。である調。」で書くのが自分自身自然なのですが、最初に、このホームページを「です。ます。」調で書いてしまったため、そのままにし続けています。

 上記文章に、「遊び」ということばを使いましたがそれは、とても誤解を受けかねない言葉です。「遊び」はなんとなく真剣みに欠ける感じがしないでしょうか。しかし私は遊びこそが重要だと感じています。そして、「遊び」という言葉に対して、「仕事」という言葉があります。仕事とは、賃金をもらい労働を提供することです。生きるために働くことと言い換えても良いかも知れません。人間生きるためなら何でもします。仕事のためならば、自分の信条や良心に逆らう命令や指示にも逆らえません。もし、自分の信条と良心のまま、仕事をしている人がいるとすれば、とても幸せだと思います。他の多くの人は、そうはいかず、少なからず自分の良心や信条を曲げ、ともすれば法令や社会的道徳すら守ることができなくなる状況が、働いている限りあるのではないかと思います。

 ところが「遊び」はどうでしょうか。遊びは賃金を貰うため、食うため、生きるためにするものではありません。純粋な個人の遊びのためにあるのです。遊びの語源は「spot/狩り」です。狩りは食うための狩りではなく、王侯貴族が純粋な遊びのために行ったものです。遊びですから、誠実にするわけです。同じく「sport」から派生した「sports/スポーツ」も同じことで、純粋な競技でありながら遊びであるため、正々堂々と、良心と信条によってできるものだと思っています。

 ところが最近は「sports」といえどもプロ化が進み、「遊び」が「仕事」に変わって来ました。従来のスポーツであれば規則を守り、自分の信条と良心のままに行うことができたのですが、プロ「仕事」としてしている人は違います。ですから、筋肉増強剤をはじめとする禁止薬物が使われ、勝つため、つまり食い生きるためには何でもする、という本来の遊びのスポーツの意味が変質していったのだと思います。

 また機械には「遊び」が必ずもうけられています。遊びの無い歯車は回りません。ハンドルの「遊び」も重要です。人間の身体は、じっと制止させておくことが非常に困難です。もしハンドルに遊びがなく、手の動きをそのまま、タイヤに伝達する車があったとすれば、その車は真っ直ぐ走ることもままならず、人間の微細な動作にいちいち過敏に反応してしまうでしょう。

 私は「遊び」こそが重要だと考えています。

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶キャンディー(Jazz Spot CANDY)訪問(千葉県千葉市稲毛区)

 2008年4月下旬、千葉の稲毛にあるジャズ喫茶キャンディーへ初めて訪問しました。稲毛駅から徒歩数分の駅からごく近い住宅街にありました。店内はコンクリートの打ちっ放しで、床はフローリングで、響きはライヴです。黒を基調とするモノトーンで統一された内装や家具に、白いJBL DD66000がとても映えて見えます。

ジャズ喫茶キャンディー jazz spot candy
(CONTAX T3)

 John Coltraneのexpressionのレコードがかかります。このジャズと音には鮮烈な印象を持ちました。部屋がライヴなのに加え、DD66000は最新鋭の音を奏でるのです。古いレコードも、鮮やかに甦らせて鳴らす、と言った印象でしょうか。DD66000は巨大な黒い木製ブロックの上に置かれており、振動はほとんど足からは伝わって来ませんでした。

ジャズ喫茶キャンディー jazz spot candy
(CONTAX T3)

 私はオレンジジュースを注文し、真新しいDD66000を見ていました。フロントバッフルの描く曲線とホーンの曲線を同じにしてある意匠は、斬新なモノです。ただこれが\6,300,000かと思うと、オーディオの天上の世界は随分上へ行ってしまったなと思います。

ジャズ喫茶キャンディー jazz spot candy
(CONTAX T3)

 つづいてレコードがかかるのですが、古いレコードのはずなのに、音から古い香りを感じさせません。今甦ったかのような音なのです。店内の隅や天井には、さり気なく、調音パネルか吸音パネルが置かれています。面白いようにドラムがスパン、スパンと軽く決まります。シンバルにスティックが当たる音など、過度に響き過ぎず、生のような感触でした。低域の締まりの良さも最高でした。バスレフ形式ですが、バスレフ臭さといったものは感じさせません。

ジャズ喫茶キャンディー jazz spot candy
(CONTAX T3)

 音色やジャズが前にすっとんでくる印象だけではなく、ちゃんと音像に前後感が表現されていました。ジャズ喫茶で聴くジャズでは、あまり感じられない表現です。店内はモノトーンを基調とされているのですが、結構明るく、テーブルには花が挿してあり、華やかです。ここで聴くジャズも明るく、明快な音だと思いました。

 前面のバッフル面積の大きいDD66000ですが、奥行きは小さく、綺麗に店内に納まっている印象でした。キース・ジャレットのレコードがかかります。美しいの一言。ピアノの音色は軽やかでも重い響きを持っていますが、それをちゃんと感じさせる音でした。キースのトランス状態なのか、叫び声とも呻き声ともつかぬ声を聴かせながら、美しい旋律が流れて行きます。クラシックがかつて即興演奏を主体とした時があったように、このキースの弾くジャズも、今から100年後くらいにはクラシックになっているかも知れません。

 午前中に、私は15km程ランニングをしてから、かなり疲労した状態でこのキャンディーへ来たのですが、店へ入ってから、体が目覚め、店を出て行くときは元気になってしまいました。Jazzとはかくも力をくれる音楽だとつくづく思いました。そして同時に、Jazzの力を受け止めるだけの気力が、こちらに備わっていないと、太刀打ちできない音楽であるとも知っています。良いジャズを聴き、自分の身体の状態も良いと分かりました。

 最後にJAKI BYARDのレコードを聴いて店をでました。宮城県栗原市若柳にあるジャズ喫茶ジャッキーの店名の由来のジャズマンですが、恥ずかしながら初めてレコードを聴きました。

Jazz Spot CANDY

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶アドリブ(Jazz Spot ADLIB)訪問(横浜市港区)

 2008年4月下旬、横浜の関内駅近くにあるジャズ喫茶アドリブへ行きました。店内は暗く、お客さんは誰も居ませんでした。シンと静まりかえった店内に入るというのは、少し寂しいものです。店主がすぐにジャズを流し始めました。


(CONTAX T3)

 記憶の通りの音でした。ライヴな響き、ちょっと大きめのJBLのブックシェルフ型スピーカー。久しぶりに関内へ来たのですが、途中根岸線の車内から、変わっていくみなとみらい地区や、横浜の街並みが見えました。昔は東急東横線が桜木町までJR根岸線と平走していたものですが、となりの高架からは線路が取りはずされていました。

 昔の横浜関内がどういう街だったのか、思い出せませんでした。横浜博覧会が開催されていた頃、将来は夢があるように感じていたと思います。理想が何でも叶う。21世紀になれば、宇宙旅行も夢ではなくなる。そんな希望だけがあり、将来に憂いは何も無いように感じていました。あれから20年近く経ち、今は。
自分はその将来になっているのですが、どうなっているのか、アドリブでジャズを聴きながら想います。

 ジャズを聴きながら、なぜか小田和正の「my home town」の歌詩が頭をよぎりました。「あの頃の横浜は遠く面影残すだけ……どんなに離れていてもまたいつか来るから…。」

 店主が「何かお好きなモノをかけますか。」と聞いてきます。相変わらず愛想の良い店主です。前に来たときと変わっていません。私はJohn Coltraneのディスクをかけてもらいました。輝きながら攻撃的なところは微塵もない優しい音色です。夜も更けて、これから家路に着くにはちょうど良い曲でした。

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド(Jazz Coffee Lost and Found)訪問(川崎市麻生区)

 2008年4月下旬、新百合ヶ丘の近くにあるジャズ喫茶ロストアンドファウンドへ向かいました。駅から出ると良い天気で、青空に並木の緑、つつじの赤が綺麗でした。通りや道行く人も多く、賑わいのある街だと感じました。街に賑わいがある。いまの少子高齢化の時代、地方では、ほとんど人通りのない商店街や道があるなかで、少々うらやましい光景です。


(CONTAX T3)

 駅から15分程歩いて、グリーンタウンの団地内商店街にある、ロストアンドファウンドへ着きました。店内には女性のお客がおり、会話を楽しんでいました。私はアップルジュースを注文しました。会話の邪魔にならないギリギリの音量。そして綺麗なジャズ。これはこれでとても楽しい気分です。荷物を置く箱をさり気なく用意してくれる気配りもありがたい限りです。また、ジャズ喫茶へ女性のお客が居るというのも、めったに出会えない光景です。


(CONTAX T3)

 それ程広くはない店内ですが、天井が高いせいか、音に狭苦しさといったものはありませんでした。私は赤坂工芸音研のレーベルのCDを何枚か持っているのですが、このジャズ喫茶の音はそれに通じるものがあると感じました。鮮度感が高く、非常に明瞭な音。そして木質的な美しい響きを伴う音。

 ただし赤坂工芸音研のCDは、楽器そのものの音の明瞭度を重視するあまり、まるで楽器の中に頭を突っ込んで聴いているような、耳に痛いほどの音がするとも感じています。ここのシステムでは、そこまで踏込んではいないようで、ジャズを落ち着いて楽しめます。


(CONTAX T3)

 座り心地の良い椅子に腰掛け、ジャズのレコードを楽しむ。掛け替えのない楽しい時間です。女性客が出て行くと、音量を少し上げてくださいました。かかるレコードは都会的なシャレたジャズばかりです。泥臭いというか1950〜1960年代のレコードはあまりかけないようです。選曲もその店の信条です。私にとっては初めて出会うレコードばかりで楽しいです。エレキベースやシンセサイザーの織り交ぜられたジャズ。なかなかベイシー通いを続けていては、知ることの出来ないジャズです。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド jazz coffee lost and found
(CONTAX T3)

 集中してレコードを聴いていると、音量が大きくなるように感じます。長く居ても飽きることも、耳が痛くなることもありません。このジャズ喫茶のあるグリーンタウンという団地は、できてから随分と時が経ち、団地の高齢化問題に直面していそうなものですが、団地の間の広場で子供達が遊んでいるところを見ると、世代交代が緩やかに行われているのだろうと思いました。周辺の団地にお住まいの団塊の世代の退職者は、毎日ここへ来てジャズを聴ける訳です。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド jazz coffee lost and found
(CONTAX T3)

 ジャズ好きなオヤジ達はこの団地にはいないのでしょうか。団塊の世代が若かった頃、ジャズ喫茶は雨後のタケノコの如く出現し、繁盛したと聞きます。小さな地方都市でも、何軒もジャズ喫茶が通りに開店していたそうです。そういう時代にまたならないものでしょうか。

Lost and Found Jazz Coffee

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶ニカズ(Jazz Coffee & Whisky Nica's)訪問(東京都町田市)

 2008年4月下旬、町田へ買い物ついでに、ジャズ喫茶ニカズへ寄りました。久しぶりに町田の街を歩きました。店は入れ替わりが激しく、東急ハンズまでが、東急百貨店に撤退していました。残念としかいいようがありません。モノを自分で作る喜びというものが、失われてしまったのでしょうか。10年くらい前は、この街に毎日のように来ており、それから職を得てからも、毎日この街を通り過ぎて行きました。ドンキホーテのネオンは眼に痛く、道行く歩く人の姿も変わってきています。

ジャズ喫茶ニカズ jazz nica's
(CONTAX T3)

 小田急線町田駅から程近い、雑居ビルの3階にニカズはあります。扉を開けると、誰もお客さんは居ませんでした。しかし、記憶のままの店内でした。私が入ると、店主は早速LINN LP12にレコードを乗せて、鳴らせてくれました。古いJBLのスピーカーが、店内に馴染んでいます。音も中域にコクがあり、50〜60年代のレコードを何の不満もなく鳴らせてくれます。サックスとかトランペットの音がとても良い。

ジャズ喫茶ニカズ jazz nica's
(CONTAX T3)

 私がよく聴き知ったディスクMiles Davis/My Funny Valentineがかかります。枯れていないMiiesのトランペットの音が聴けました。この深い厚みのあるMilesのトランペットの音を、私は未だに自分のオーディオで出せないでいます。

 ピアノの重い響きも出ています。つくづくスピーカーや再生装置は、昔から大して進歩していないと感じました。塩化ビニールに刻まれた溝を針でトレースする方式の音に、未だ多くの人が弾き付けられて止まないのは、技術の退歩ではないでしょうか?

 しかし、今更レコードを始める訳にも行かない私は、レコードの音を聴きながら、どうすればCDとSACDの音はレコードに近づき、追い越すことができるのかを、考えています。そして、町田の変わり行く街の姿を思い出しては、「光陰矢の如し」という言葉を噛み締めています。美しく古い音色でした。

Jazz Coffee & Whisky Nica's

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド(Jazz Coffee Lost and Found)訪問(川崎市麻生区)

 2008年5月上旬、新百合ヶ丘近くのジャズ喫茶ロストアンドファウンドへ行きました。今回で3回目の訪問です。新百合ヶ丘から、お店のある白山のグリーンタウンの団地までの道のりは、すっかり歩き慣れてしまいました。徒歩15分くらいです。私はバスの乗車賃を節約し、健康のため歩きます。昼過ぎにお店の扉を開けると、誰も先客は居ませんでした。なので、私は初めてスピーカーの間の中央の席へ座りました。ピアノの楽しく軽やかなリズムのジャズが流れていました。午後の昼下がりには、似合う曲です。ピアノの音色が綺麗でした。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド jazz coffee lost and found
(CONTAX T3)

 やはり、大きなスピーカーは小さなスピーカーでは出せない低音の安定感があります。私もいつかは、大型のスピーカーを鳴らせる環境が欲しいものです。コーヒーの香りと、良いジャズで少しまどろんでしまいました。木質的な響きを殺していない美しい音のスピーカーですし、外観も非常に調和が取れていると思いました。ジャズ喫茶へ来るたび、いろいろなレコードを聴くたび、考えさせられることがあります。

ジャズ喫茶ロストアンドファウンド jazz coffee lost and found
(CONTAX T3)

 この日は、CHILD OF GEMINI/THE ROLAND HANNA、Freddie Hubbard/Red Clay、Change of Pace/Johnny Griffin、Bonnie Mathaws Trio/Selena's Danceの4枚のレコードを聴いて店をでました。帰り際、店主から、「このジャズ喫茶は、コーヒー一杯で、何時間でも居てもいいですから。」と言われてしまいました。なんと太っ腹な店主なんでしょう。今度来るときは、「帰れ。」と言われるまで、Lost and Foundでジャズを楽しむことにします。(笑)

Lost and Found Jazz Coffee

(2008年06月06日)

クラシック音楽BAROQUE(バロック)訪問(東京吉祥寺)

 2008年5月上旬、東京吉祥寺にあるクラシック音楽喫茶バロックへ行きました。本当はお隣りのジャズ喫茶メグへ行くつもりだったのですが、着いてみると、トローンボーン教室が開催されており、ジャズ喫茶の営業はしていなかったので、せっかく吉祥寺まで来たのですから、バロックでクラシックを聴いていこうと思ったのです。

クラシック音楽バロック BAROQUE
(CONTAX T3)

 しかし、ジャズ喫茶の衰退もさることながら、クラシック喫茶(名曲喫茶)の衰退も著しいものがあります。私は名曲喫茶というと、吉祥寺のバロック、渋谷のライオン、仙台のクライバーの3店しか知りません。もうジャズもクラシックも自宅で良い音を楽しめる時代になり、わざわざ外へ出て聴きに行かなくても済む時代になったのでしょうか。一部のマニアは除いて、とてもそうは思えませんが。

クラシック音楽バロック BAROQUE
(CONTAX T3)

 入店すると、先客が5人も居りました。店員さんは、私の記憶のまま相変わらず麗しく、何よりです。VITAVOXの響きは美しく、チャイコフスキー交響曲第4番を聴きました。やや、低域よりも中高域が強いようなバランスは、以前来たときと変わっていないと思いました。そして、店内を見渡すと、何ともクラシックな内装です。昭和の時代というものを感じさせてくれます。私は小さい頃、喫茶店などという所に入ったことはありませんでしたが、きっとこんな感じだったのだろうと思わせる、なんとも懐かしく、落ち着く店内です。

 クラシックに耳を傾けていると、昔のスピーカーは楽器だったのだろうと思わせます。いや今も変わらないのかも知れません。楽器と公言してスピーカーを造るメーカーもありますが、割り切って変換器としてスピーカーを設計するメーカーもあります。なんとも難しいものだと、古いスピーカー、新しいスピーカーを聴くたび思います。

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶キャンディー(Jazz Spot CANDY)訪問(千葉県千葉市稲毛区)

 2008年5月上旬、千葉の稲毛にあるジャズ喫茶キャンディーへ行きました。辺りは日が沈んで、暗くなった頃でした。店へはいると先客が二人居りました。いきなりですが、DD66000の音は圧倒的です。弱さや古びた音の味わいといったものが皆無と思える程の音でした。

ジャズ喫茶キャンディー jazz spot candy
(CONTAX T3)

 ERIC DOLPHY with Booker Littleのレコードがかかります。私はエリックドルフィーが大好きです。エリックドルフィーの狂気のような演奏ではないですが、それでも凄まじい独奏を聴かせてくれます。音の力が強く、音そのものでたじろいでしまいそうになる程でした。スピーカーによって音楽そのものが変わってしまうのではないか、とすら思えて来ます。この表現は、JBLのこのスピーカーにしかできないのでしょう。面で押し寄せて来るような迫力。そしてピアノの低音の重い響きがきっちりと出るのです。さすが40cmウーハー2発の威力は伊達ではありません。

ジャズ喫茶キャンディー jazz spot candy
(CONTAX T3)

 CANDYへは、まだ2回しか来ていないのですが、CDもレコードもまんべんなくかけているようです。ここで聴くCDはレコードとそれほど遜色ないように聴こえます。特に低域に関してはCDの方が、硬質感のある押し出しと曖昧さが無い音で、レコードより良いのではないかとさえ思えました。しかし、中域の密度感と言ったら良いのか、それはCDでは難しい表現のようです。

 LPレコードもCDも、欠点、利点があり、フォーマットを完全に生かしきった録音、ミキシング、マスタリングを行えば、CDもLPレコードに近づき、追い越すことができるのではないかと思います。しかしそれが何百万円もするコンポからしか出ないのではあれば、私にとって意味はないのです。しかしLPレコードに弾き付けられるのも事実で、これはどうしてなのだろうか、といつも考えています。

 Monk's musicという良く聴き知ったレコードがかかります。モンクの独特の間のあるピアノがたまらなく良い感じでした。店主から話し掛けられるも、最近のジャズの話題はほとんど知らない私は、ついていけないのでした。何しろ聴いているジャズが未だ50〜60年代ですし、ジャズ関連の雑誌や本、CDに付いているライナーノートすら読まないのですから、分かるわけありません。まだもう少し、先入観なしで純粋にジャズの音楽だけを聴いて行きたいのです。

 こういうジャズ喫茶で味わえるジャズの片鱗を感じさせる小型のスピーカーを作ろうというのは、あまりに困難であると、認識せざるを得ません。また、くやしいかな、自宅のVictor SX-500DEで聴くジャズは「ぬるい」と感じます。CDに込められた音と、スピーカー自身の能力を十分に発揮させてやることができていないと感じました。これからは、自宅で使いこなしに精をださねばならないと思いました。

横須賀線
(CONTAX T3)

 久しぶりにジャズ喫茶で2時間粘ってしまいました。帰る頃は夜中でした。人もまばらな夜の稲毛駅のホームで、色々考えることがありました。

Jazz Spot CANDY

(2008年06月06日)

著作権・肖像権について

 著作権は無くてはならない権利です。文学、絵、キャラクター、漫画、アニメ、音楽、映画、全てに著作権があります。タレント、芸能人には、肖像権があるわけです。iPodにまで課金する案を、文部科学省が検討しています。私は今のところiPodを全く使っていませんが、非常に便利で使い勝手の良いオーディオと捉えています。それに、良いヘッドホンやイヤホンなどを繋げれば、かなり高音質の音楽が楽しめることも、確認しています。またそのデザインも日本のメーカーには無いものを感じます。

 一昔前の車には、CD、MD、Tuner一体型のオーディオが標準装備されているのが普通でした。しかしMDは廃れ、いまはiPodからのラインケーブルの入力端子のみが装備されている車が多いと聞きます。iPodの普及と利便性、価格に対する音質などを考慮すると当然かなと思います。しかし、iPodに課金されることについて、私個人は納得いきません。

 ほとんどの人が市販されてJASRACに著作権管理を委託されているアーティストの音源を使っているのは分かります。しかし、その音源をCDとして買った時点で、もしくはダウンロードをした時点、さらにレンタルしてレンタル料を払った時点で、著作権料としては十分な対価を払ったものだと考えます。そしてたまに私のようなひねくれ者が、自分で録音した音源をiPodに入れて自由に聞きたいとき、なぜ著作権協会に新たにお金を払わなければならないのでしょうか。納得いきかねます。

 CDの売り上げが減っています。これを著作権協会は、不法コピーが原因の1つだとしています。私にはただ単に、今の音楽に魅力が無いか、若者が携帯等の他の媒体にお金をかけるようになり、単純にCDが売れなくなったのだと思っています。小室哲哉がヒットを飛ばし、シングルが軒並み100万枚を超えるような、黄金時代はもうやってこないでしょう。シングル1曲か2曲で1000円。今考えると相当高価です。価格が高すぎます。

 そして、なぜかCDはレンタルを認めています。レンタル屋は大繁盛しています。レンタル屋から数百円で借りて、MDやMP3、もしくはPCでコピーしてしまえば十分と、大半の消費者は考えているのでしょう。もっともな考えです。CDを買わせたいのならば、単純にレンタルを止めればいいと思うのです。私などはレンタルされているCDであっても欲しいアーティストのCDは結局買ってしまいます。

 そしてジャズ喫茶までから著作権料を取る。なんともえげつない商売の仕方だと思っています。ジャズ好きの誰が、ジャズ喫茶で聴いたからと言って、レコードやCDを買うのを止めるでしょうか。逆だと思います。私はジャズ喫茶で知った、アルバムを買いたくなるのが普通で、実際にジャズ喫茶で知ったディスクを何枚も買っています。そういう意味では、ジャズ喫茶は、権利者の権利を侵害しているどころか、権利者の良き販売促進をしていると思っています。日本音楽著作権協会(ジャスラックJASRAC)は、逆にジャズ喫茶に広告費宣伝費を支払っても良いはずです。本当に私など、ジャズ喫茶に出会ったばかりにジャズのCDは2年足らずで300枚以上買っています。

 そもそも、そうして日本音楽著作権協会が集めたお金は確実に権利者の元へいっているのでしょうか?チャーリーパーカー、コルトレーン、ルイアームストロング等、鬼籍に入った偉大なジャズマンの相続者へ、渡っているのでしょうか。どう考えても渡っていないように思えてなりません。

 アニメや漫画の世界はどうか。こちらは一部を除いて、今のところ日本ではオープンのようです。大概のファンサイトは黙認されている状態ですし、権利者も権利を行使するつもりも無いようです。日本の漫画やアニメの成り立ちを知れば、そうそう権利者がファンを無下に扱うことは出来ないと感じます。著作権を最大限行使したら、アニメや漫画などキャラクターを扱うサイトは、著作権料を払って権利者の了解をもらうか、全て閉鎖しなければならなくなるでしょう。ただしディズニー、ドラえもん、ベネッセコーポレーションのキャラクターなど一部は、ファンサイトであっても、認めないようです。こちらは徹底しています。

 ディズニーにいたっては、小学生の書いた壁画であっても、消させるという徹底ぶりです。ディズニーは初代ウォルトディズニーが没後50年経っているので、本来であれば今頃、著作権は切れているはずなのですが、アメリカがディズニーの利益を守るため、著作権の期間を延長してしまったのは、なんともやりきれない思いです。ディズニーは、完全に利潤のみを追求する企業と化していると思います。その徹底ぶりが、今のディズニーランドをはじめとするテーマパークの隆盛と、キャラクターグッツの販売を支えているのでしょうか。しかし、永年に著作権を認めるようであれば、新たな発想と工夫を妨げるように思えてなりません。心地よい日溜まりと利益の湧き出る泉があっても、それにずっと頼るようでは、いずれ終わると思います。特許権ですら、20年で権利が消えます。

 ジャズ喫茶や音楽喫茶をやるなら、著作権の切れた音楽家の楽譜を、JASRACの管轄外の人に演奏してもらって、自分で録音し流さなければならないのでしょうか。なんとも世知辛い時代になったものだと、しみじみ思います。

(2008年06月06日)

ジャズ喫茶エルビン(Jazz Spot ELVIN)訪問(宮城県登米市佐沼)

 2008年5月中旬、宮城県登米市佐沼にあるジャズ喫茶エルビンへ久しぶりに行きました。この街も移り変わりが激しく、私の知らぬ間に、周辺に超大型のショッピングセンターが出来ておりました。店へ入ると先客が二人ほどおりました。ジャズ喫茶エルビンへ来て初めてのことです。相変わらず、店内は薄暗く、文字を書いたり、読んだりするのには、目が慣れるまで時間を要します。

ジャズ喫茶エルビン jazz spot elvin
(CONTAX T3)

 安藤(カルロスアンドーネ)店主も元気そうでした。巨大なエンクロージャーに備え付けられたダイヤトーンのウーハー。内2個は、ミッキーマウスの様な耳の状態で、3本のウーハーが鳴らされています。どうやらミッキーマウスの耳状態のウーハーはスペア用のウーハーらしいです。ただ、物置にしまって置くより、多少電気を流して鳴らしておいた方が、駆動系がさび付いたりして駄目にならないそうで付けているようです。

 初めてミッキーマウスの耳の意味が分かりました。

 私のデッドストックユニットは、チャック付きビニールパックに乾燥剤と一緒に保管しているので、しばらくは大丈夫だと思っています。

(2008年06月06日)

みちのくギター合奏フェスティバル(仙台市)

 2008年5月下旬、私自身大変お世話になった方が、ギターを趣味でされておられ、ギター合奏の演奏会に出られるということで、仙台まで聴きにいきました。宮城県内のギターアンサンブルのグループが、一同に会してのフェスティバルということで、楽しみにして行きました。

みちのくギター合奏フェスティバル
(CONTAX T3)

 新幹線から仙台駅でおりて、市営地下鉄に乗り換え、旭ヶ丘へ。駅のすぐそばの青年文化センターが会場でした。宮城にもこれほど、ギターを愛好してアンサンブルを組むグループがあるとは驚きでした。

地下鉄 旭ヶ丘駅
(CONTAX T3)

 演奏が始まると、静かなホールにPAを通さない生のギターの音が広がります。これはオーディオとは、まったく異なる音です。演奏者も私も観客も皆楽しそうでした。やはり音を楽しむのが音楽。これは演奏技巧が上手なプロやそれに準じる方だけでなく、万人のために音楽はあるのだと実感しました。

 コンサートへ行くたび、私も楽器の1つも覚えたいと思うのですが、弾けるようになるまでの根気と長い道のりを考えると、なかなか思い切ることができません。兄弟はピアノとドラムをそれぞれやっているのに、楽器が出来ないのは私だけと言うのが、少し情けない状況です。

(2008年06月06日)

クラシック喫茶クライバー(kleiber)訪問(仙台市青葉区)

 みちのくギター合奏フェスティバルが終えてから、せっかくなので、定禅寺通りにある、クラシックと珈琲のお店、クライバーへ寄ることにしました。地下鉄の勾当台公園駅から歩いて5分程度のところにあります。

クラシック音楽 珈琲 クライバー kleiber
(CONTAX T3)

 店内に入ると、声楽がかかっていました。バスからソプラノまで美しいアカペラの和声の響きが、空間を感じさせ、得も言われぬ音色です。なんと透明で美しい響きなのでしょうか。真四角の店内で、ポンと置いてあるだけの風に見えるこのオーディオから、これだけの音が出ているのです。多分、そう見えるだけで、実際は試行錯誤を重ねてこのこれだけの音が出ているのでしょう。

 カフェインは摂るのを止めたのですが、さすがにおいしい珈琲のお店ということでソフトドリンクはありません。クッキーなどをモサモサ食べていても、悲しいものがあります。なので、ここは珈琲を頂くことにしました。香りといい味といい、久しぶりに味わうそれは格別においしかったのです。

 店内に居た、他のお客さんがいなくなり、店内には私1人だけになりました。そこでちょうどCDも終わり、店主が「何かリクエストはありますか?」とおっしゃるので、ベートーベンのピアノソナタをお願いしました。ピアノの音色も美しいです。ややタッチが丸くなっているような気もしますが、美しい音色と美しい音楽なのです。ソナスファーベル(Sonas Faber)のクレモナ(Cremona)のスピーカーも美しい。

 私は、モーツァルトや他の作曲家も大好きなのですが、特にベートーベンは大好きなのです。モーツァルトはあまりにも、私には自然に感じられて、逆に退屈してしまったりすることもあるのですが、ベートーベンはそういうことがありません。情念とかそういった何かを感じさせてくれます。激情と言ってもよいかも知れません。しかし、お客さんが他に居たら、こういう曲はかけ辛いとも思いました。

 喫茶店でくつろいで、何かを想ったり、本を読んだり、心を落ち着かせるということとは対照的な音楽で、音楽と対峙せざるを得ない音楽だと思うからです。充実した2時間をクライバーで過ごして、店を出ました。。辺りは少し薄暗くなっていました。

kleiber(クライバー)

(2008年06月06日)

Reimyo DAP-777の後継機DAP-999EXを7月に発売

 私が使っているReimyoのDAP-777ですが、相変わらずアナログに近い表現をしてくれていると思います。と、ここで、コンバック(Combak)社から、Reimyo DAP-777の後継機のD/A Converterと思われるDAP-999EXの発売が発表されました。どうやら、Victor 20bit K2のチップから24bit K2のチップに進化させているようです。型番も777から999にアップしています。Rimyoブランドでは777が一般的でしたので、これから999シリーズが順次出るのでしょうか?それとも777のD/A Converterも登場するのでしょうか?

 とにかく、ある程度予想していたこととはいえ、価格が1,008,000円ということで、私には縁の無い製品となってしまいました。木内社長。高過ぎます。また、Reimyoブランドの製品は、中古市場にもほとんど出回らないことから、将来的にも中古を狙うことも出来そうにありません。残念です。おそらく製造は、前作と同様、フェーズテック(Phase Tech)に委託しているものと思われます。フェーズテックには超高級CDトランスポートがあります。ならば、それに似合うVictorのK2テクノロジーを最大限生かした、もう少し安価なD/A Converterの開発と販売をお願いしたいところです。

 とにかくレコードやSACD、CDというメディアの違いを意識する必要の無いくらい、音楽を楽しませてくれるD/A Converterが出てこないものかと願っています。

(2008年06月06日)

システムの大幅入れ替え

 iMacとiTunesを使ってきて、円盤をトレーに乗せるという、ごく簡単な儀式すら面倒になって来ている自分がいます。もちろん、CDを大きなラックに収める空間があり、かつプレーヤーをそれぞれ置くような広い家に住んでいれば、まだCDプレーヤーを使う気にもなるのですが、いかんせん部屋が狭すぎます。SACDはPCのHDDに取り込めませんので、プレーヤーを使いますが、CD再生は全てiMacとiTunes、Air Mac ExpressにD/A ConverterとしてReimyoのDAP-777を使っています。

 ここで、TL51XZというCEC社製のベルトドライブプレーヤーの出番が無くなってしまいました。利便性や音質、物理的な空間の有効利用を天秤にかけてPCオーディオをしているのですが、TL51XZをこのまま遊ばせておくのも、非常にもったいないと感じています。

 たとえば、格安のPC用のCD-ROMのバルク品(今はCD-ROMというのも無く、ほとんどがDVDコンボドライブです)ですら、PCで使えば、1bitの狂いもなくデータを抽出してくれます。それなのになぜ、ベルトドライブまでしてCDを回転させるのか。普通の人が考えたら全く理解出来ないでしょう。私も未だに理解できません。しかし、出てくる音は、確かにベルトドライブ特有の特質を持っていると思えるのです。

 TL51XZを中古の下取りに出してしまうのも惜しいと考えています。まだまだ使い足りていないですし、プレーヤーの実力を十分出し切れたとも感じていないからです。そこで、いろいろと考え、オーディオのシステムを大幅に入れ替えることを考えました。と言っても、新たに買ったり下取りに出したりするのでは無く、実家のシステムとの入れ替えで行うつもりです。

 実家にはSharpのSM-SX1とDX-SX1という1bitアンプと、1bit専用接続のできるSACDプレーヤーを置いています。しかし実家ではSACDは聴いていません。また私も、手持ちのSACDソフトが増えるにつれ、1bitの音、SACDをDSD信号のままアンプへ送り増幅するというSharpのシステムを使いこなしてみたくなりました。

 そこで、実家のSharpのシステムを今住んでいるところへ持ってきて、今愛用しているEx-pro Valve 300と、使っていないCEC TL51XZを実家へ持っていこうと思っています。本当はスピーカーのドルチェ(Victor SX-500DE)も実家へセットで持って行きたかったのですが、私自身、まだまだドルチェの音をリファレンスとして聴いていたいのと、実家の両親が、スマートなスピーカーを望んでいるということで、ドルチェはこのまま残すことにしました。

 ということで、オーディオFSKの推薦システム(CECベルトドライブプレーヤー、Ex-pro Valve 300、Victor SX-500DE)が離ればなれになってしまいますが、実家のリビングでオーディオFSKのシステムを作り上げていこうと考えています。両親はPCに非常に疎いのでCDの円盤を乗せるという方法が適しています。TL51XZにも、まだまだ活躍してもらうことができます。ただ、私が実家へ滞在するのは年間40日程度なので、その僅かな期間しか、私は実家のシステムで音楽を楽しめないのが残念ですが。

 しかし年間40回同じジャズ喫茶へ行って、ジャズを聴くというのもなかなか無いことなので、40日もあれば十分なのかも知れません。これに伴って、実家の両親の所望するスリムなスピーカーの自作と、自分の部屋の大掃除が始まっています。

 いったいどうなる事やら。

(2008年06月06日)

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