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2006東京インターナショナルオーディオショー訪問記その3

〜インターナショナルオーディオショーで見てきたことなどを紹介しています〜

Taoc/アイシン高丘

 アイシン高岡/TAOCのブースです。アイシン高岡はトヨタ系列の部品メーカーで、大企業です。部品メーカーの大企業であるということは、高価な精密測定機器や有限要素方解析ソフトなどや、豊富なノウハウをスピーカー開発に生かすことができます。バックヤードビルダーには手がでないような、高価なシュミレーションソフトも恐らく使っているので、資金面や技術面では非常に有利な、世界的に見ても稀有なメーカーだと思います。そのなかで、今年の注目商品は自社開発ユニットを搭載したスピーカーLC800のようです。

 何か形は非常に無難なトールボーイです。今までのTAOCの保守的な外観に負けず劣らずの保守的な外観です。せっかくのすばらしいエンジニアリングなのだから、カバーリング(外観デザイン)も、もっと革新的なカタチを、個人的に望みたいのですが、なかなか難しいようです。




TAOC LC800/FC5000





 



 TAOCの自社開発ユニットを搭載するLC800がデモで試聴できるようになっていました。スーパーツイーターはチタン製で超高域まで、帯域を伸ばしているそうです。またバスレフポートの出入り口に鋳鉄リングで整振しているそうです。LC800を短時間試聴した感じでは、高域に若干の強調感があるのと、低域がやや控えめでもう少し出て欲しいと感じました。しかしこれはあくまでも広いブースでのことなので、一般的な家庭のリビングでは十分な低音が出そうです。音の分離はよく大合唱のソースでも、一人一人の声がちゃんと分離して聴こえました。しかし、いくら大企業とはいえ、ユニットまで自社開発をしてしまって大丈夫なのでしょうか。

TAOC FC6000



 上の写真は参考出品されていたFC6000だそうです。かつての国産3way全盛時代のような立派な3way機です。ウーハーは25cmくらいはあるでしょうか。ぜひ音を聴きたかったのですが、展示だけでした。トールボーイ型やブックシェルフ型だけでなく、音域から言えば3wayはそうとう広い帯域を再生できるので、こうした国産の3way機がもっと増えてくれれば、と思っています。スピーカーの色をホワイト、側板をレッドとかのグロス塗装にすれば、相当イメージも違ってくると思うのですが、これもずい分無難な色です。

Wilson Audio/dCS

 Wilson AudioとdCS社のブースです。下の写真の一番右に写っているのがdcsの新しいSACDプレーヤーのようです。オーディオ評論家の傅信行先生によりますと、SonyがSACD/CDのピックアップを生産しなくなるため、dCS社はEsotericのピックアップメカを採用するようです。アキュフェーズでは自社開発したそうで、こういうことを聞くと、SACDの開発元のソニーにはもっとがんばってもらいたいのが正直なところです。やはりピュアオーディオでは、SonyのSACD/DVD/CD共用ピックアップでは、何かダメな理由があるのでしょう。

dCS社のSACD/CDピックアップメカはEsotericのVRDS-NEOなのでしょうか、だとしたらとんでもなく高価な製品になりそうです。


Wilson Audio DUETTE/SOPHIA/SYMBOL

 Wilson Audioの小型2wayの新製品DUETTEです。どうやらツイーターとウーハーは同一平面上に配置されているようです。どのようにしてこのタイムアライメントをネットワークで補正しているのでしょうか、とても気になります。ネットワークは、エンクロージャーの外、スピーカースタンドの下に取り付けてあり、かなり大きな箱の中に収まっているようです。箱の大きさからみて、かなり複雑なネットワークだと推測できます。さすがに、心臓部のネットワークの裸状態の展示はないのが残念です。



 

Wilson Audio System 8

 Wilson Audioの最新型System8です。カタチも無骨ながら洗練され美しく、色もフェラーリレッドということで、鮮やかで綺麗です。暖色系の照明ではなく、白色系の照明であれば、このフェラーリレッドはもっと映えたのではないでしょうか。

 私が試聴した際には、最初にピアノの独奏がかかっていましたが、スピーカーの奥に音像を結び、すばらしい音色を奏でていました。低音は部屋が広いためか、非常に控えめに聞こえましたが、かなりの低い音域まででており、フラットバランスのように感じました。高域の輝きも申し分なく、全くストレスを感じさせない鳴り方でした。

 続いて、POPSのサラ・マクラクランのCDがかかりましたが、ボーカルも非常に滑らかで、若干高域に偏りがあり、中域に密度が欲しい気もしましたが、このCDは私の愛聴盤で、よくSTAXのイヤースピーカーで聴いていたので、厳しい見方になってしまったのかも知れません。

 エンジニアリングだけでなく、こうした色も含めた大胆なカバーリングの製品を日本のメーカーにも期待したいところです。





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