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ハイエンドショートウキョウ2006訪問記その1

〜ハイエンドショーで見てきたことなどを紹介しています〜

ハイエンドショートウキョウ2006訪問記



 今年もハイエンドショーの開催される季節となりました。以前はインターナショナルオーディオショーと同時期に開催されていたため、とても便利だったのですが、今年はAVフェスタ、ハイエンドショー、インターナショナルオーディオショーと皆別々に開催となりました。

 ハイエンドショーは非常にブースが小さくアットホームな感じがして、係りの方とも話しやすくとても大好きなイベントです。ただ、ことしは、私の愛用しているアンプSM-SX1を作っていた株式会社シャープが、急遽都合により出展を取りやめたため、残念でなりませんでした。液晶や太陽電池パネルの開発でオーディオどころではないのでしょうか。それが真実だとしたらとても悲しいことです。また例年ハイエンドショーで出展していたCECが今年は、インターナショナルオーディオショーへ出展変更するということで、例年と少しずつ、出展する会社は変わっているようです。

 有楽町の交通会館の12階という限られたスペースなので、雑誌の記者と思われる方や、炭山アキラ先生や、大御所の江川三郎先生のお顔を拝見できたことも幸運でした。

コンバックコーポレーション/Harmonix/Reimyo/GamuT



 三つのブランドネームを持つコンバックです。CDプレーヤーからDAコンバーター、プリアンプにスピーカー、からラックやインシュレーターなどのアクセサリーまで、何でも作っているブランドです。

 ラックの一番上に置いてあるCDプレーヤーCDP-777は、デザイナー兼社長の木内様の解説によると、世界で一番音が良いとのことで、各国のオーディオショーを取り、もう売り切れてしまったそうです。ラックの一番下にあるDAP-777というDAコンバーターは、トランスポートが最高のものなら、最高の16bitのサインウエーブを出力するそうです。

 同社の製品はどれも恐ろしく高価で、おいそれと手の届くものはかぎられているのですが、DAP-777ならなんとか手の届きそうな価格帯であり、VICTORの20bitK2テクノロジーが使われ、高価で最高峰のトランスポートCT-1を作るフェーズテックという会社の社長さんのコラムで、同社の最高峰トランスポートには、このDAP-777がベストである。と、記しているので、とても気になっていました。

 社長兼デザイナーの木内様に質問したところ、CDプレーヤーやDAコンバーターも、木内様がデザインをして(共同電子)フェーズテックで製造してもらっているそうです。私はてっきりフェーズテックが設計し、コンバック社でチューニングしているものとばかり思っておりましたので、とても驚きました。

 試聴に入ると、最初はジョージ・ウィンストンのピアノがかかりました。とてもクリアーな音だと感じました。低域は箱の大きさなりの量感ですが、かなり低いところまで出ています。木内社長様からは、通常の6畳間とかで聞いた音を想像しながら聞いて欲しいとのお話がありました。

 続いて、ジャズのCDがかかりました。トランペットの高域はややきつめの感触だと感じましたが、これはスピーカーサイズに似合わない音量を出したためと思われます。ピアノの鳴り方やシンバルの音はとても心地よく聴くことが出来ました。ベースの音は箱の大きさなりといったところでしょうか。

 試聴の合間の木内様によると、同氏は多くのホールのチューニングもされているそうですが、それによると、生の音というのは静かであり、耳に突き刺さるような音はしないとのことでした。また、どこかのオーディオショーで、イタリアの指揮者が自身のCDを持って、各ブースを回り、その中でコンバックの音を最高だと評したそうです。実際の音楽家に最高と言われるのはどんなに気分の良いことだろうと、とてもうらやましく思いました。

 続いてオーケストラのCDがかかります。分離がやや悪く感じますが、これも音量のせいだと思います。バイオリンや楽器の響きはとにかく美しく感じました。また中高域が最高の響きをもつだけにもう少し低域も欲しかったような気もします。しかし、このスピーカーのサイズを考えると十分過ぎるほどの再生音でしょう。

 さらに。カナダでひどい音だと評された、女性ボーカルのXRCDがかけられました。これも解説者の木内様によると、このCDがきちっとなるシステムが良いシステムで、悪いとひどい音しかでないそうです。女性ボーカルとピアノの伴奏のシンプルな録音です。ベースの音もシンプルなせいかきちんと聴こえてきます。ボーカルの英語の一語一語が聞き取れるほど、明瞭に再生され滑らかなボーカルを聴くことが出来ました。



スピーカー/DAP-777

 試聴が終わった後、デザイナー兼社長の木内様に質問する機会がありましたので、色々と聞いてみました。まず、スピーカーは見たところポートがないことを聞くと、スピーカーは密閉型でないとだめで、巷のほとんどのスピーカーにはポートが付いているとおっしゃいます。また、部屋が重要だというけれども、本当に悪いのは大概部屋ではなくシステムが悪いとの事で、よく吸音材や反射板などが置かれて音の悪いところなどは、それを取り除かれるそうです。

 また、CDプレーヤーにはVictor24bitK2プロセッサーが積んであるので、これを20bitK2を積んでいるDAコンバーターにバージョンアップしないのか質問したところ、もう20bitで十分だそうです。また、何とDAP-777に合うトランスポートを今開発中とのことでした。値段はDAP-777より若干高めになるそうです。個人的には、デジタル入力をもつデジタルアンプを愛用しているので、どのようなトランスポートができるのか非常に楽しみです。

 スピーカーの横に目をやると、小さな円錐状のモノがついているので、なぜつけているのか質問したところ、箱の響きをこのちいさな円錐状の物体で整えるのだそうです。わたしは、振動工学やそういった方面には疎いので、この小さな円錐が活躍しているとはとても不思議な感じがします。

 

スタンド

 今度発売予定の新製品のスピーカースタンドだそうです。綺麗な木製でとてもすばらしい造りです。見るだけでいかにもよい響きがしそうです。ただ同社のラックなどの価格はとても高価なので、このスタンドも、非常に高価になるのではないでしょうか。私などのシステムでは確実に乗るスピーカーやラックより機器の方が安くなってしまいます。



 同社のインシュレーターです。たかだかスピーカーや機器の下に敷くものですが、とても美しいです。木内様によると何の材料をどのように使うか、足にはすべて決まりがあるとのことです。私はスピーカーのインシュレーターには、地震対策用の粘着ウレタンをくっつけているのですが、ウレタンを使っていることを木内様に申しましたところ、それではダメだと言われてしまいました。確かにこの、木と金属でできた美しいインシュレーターをながめていると、そんな気にもなってきます。





(平成18年10月06日)

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